ボンで過ごして

池田佳穂

こんにちは!ドイツ語学科2年の池田佳穂です。在外履修で9月から半年間ボンという街に来ています。今はすでに授業も終わり、帰国まで残すところ1週間となりました。この半年間、楽しかったことも辛かったこともありましたが、終わってみると「留学に行って良かったな」と感じます。今回このような機会をいただいたので、私の留学生活について書かせていただけたらと思います!

まず私の留学先のボンという街ですが、西ドイツの首都でベートーヴェンが生まれた地として名前は聞いたことがあるんじゃないかなと思います。
小さな街で、治安も良い上に近くのケルンやデュッセルドルフといった大都市に無料で行けるので立地はとてもよかったです。また、Fest(お祭り)の際にはユニークに彩飾されたベートーヴェンが並べられたり、Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)ではベートーヴェンの記念碑が飾りつけられていたりしてベートーヴェンについての知識が皆無だった私ですがこの街で暮らすうちに愛着が湧いてきました笑

色々なベートーヴェン達。まだまだいます。

ボン大学の他の大学と違う点は、Junior Year Programというプログラムに参加するためビザなどの大変な事務手続きを全て大学がやってくれることです。(別途費用はかかりますが、、)
楽をする分経験値は上がりませんが、自分自身だいぶぼんやりしているところがあるためこれは非常に助かりました。また、修学旅行のような形でベルリンやハイデルベルクなどに連れて行ってくれるのもよかったです。
バディー(ボン大学の学生でドイツでの生活を手伝ってくれる人)とのイベントも豊富でした。バディーとは個人的にもご飯に行ったりお家に呼んでもらったりもしました!

JYPのイベントでハイキング

バディーの家で一緒にPlätzchen(クッキー)を焼きました

このプログラムのおかげで手続きに苦労することはありませんでしたが、初めての長期留学ということもあってか最初の1、2週間は辛い思いもしました。9月の事前コースで自分のレベルより少し高いクラスに入ってしまい周りの留学生との実力の差に悩んだり、日本人が1人もいない寮で寂しい思いをしたりと思い描いていた留学生活とのギャップにさらに苦しんだりもしました。

 

でも9月半ばになると友人も増え、ドイツでの生活に慣れてきたからか自然と辛いと思うことは無くなり、初めての経験を楽しいと思えるようになりました。10月からは新しいクラスで本格的に授業が始まりましたが、日本人がクラスに1人という環境も恵まれていたと思います。私のクラスは10人で、他にアメリカ人、台湾人、韓国人がいました。
レベルはB1だったため文法などは問題なく理解できたのですが、話すとなるとなかなかうまくいかず他の留学生に圧倒されてしまうことも多くありました。
また、授業中ドイツや自分の国について話すことが多かったのですが、ドイツ語力の問題だけでなくドイツやその他の国についての知識が足りないと実感しました。幸い色々な国からの留学生がいたのでその国の文化について知るいい機会だったと思います。

クラスのみんなとカフェで

先述した寮について少し触れると、私の寮はWGというスタイルで5人で1つのキッチンと2つのバストイレを共同で使っていました。日本ではあまり起こらないことだと思うのですが、私の暮らしているフロアは私以外全員ドイツ人の男性だったので最初は戸惑いやストレスを感じました。(ドイツではよくあるそうです笑)ですが優しい人ばかりだったのと生活リズムもあまり被らなかったことからすぐに慣れ、今では貴重な体験ができたと思っています!

先輩から聞いていた通り、留学中は本当に時間がたくさんあります!日本にいた時は毎日授業やサークルで忙しかったので、ドイツに来てあまりにも時間があるので最初は戸惑いました笑
私は授業が週3回だったので授業がない日は基本的にタンデムをしていました。休日はタンデムパートナーと一緒に博物館に行ったり、ご飯を作ったりなどもしました。タンデムはただ話す練習になるだけでなく、一緒に遊んだり様々な経験ができるので留学する際はぜひ探してみてください!
また、授業がない日を利用してフランスやイタリアなど他の国に旅行に行けるのもドイツ留学の魅力の一つかなと思います。私は最初で最後のヨーロッパ旅行のつもりで行きたいところはほとんど行きました笑

最後に、ボン大学は手厚いサポートをしてくれる大学ですが、それでも留学中はどこかで必ず自分でどうにかしなければいけない問題にぶつかります。各種手続き、交通機関、言語の壁など人それぞれですが、それを乗り越えることが留学の醍醐味だと思うので、失敗を恐れずなんでもやってみることが大切だと思います。

このブログが少しでもドイツ留学を考えている方の参考になれたら嬉しいです!
最後まで読んでくださりありがとうございました!! Tschüs!