Hallo!ドイツ語学科2年生の清水怜緒菜です。私は今年9月からベルリンの自由大学に留学しています。初めての一人暮らしと留学生活への不安を抱えながら、ベルリンに来て、様々な人とつながり、助けられながら充実した生活を過ごしています。ここではそんな私の経験を学校生活と日常生活の二つの視点から紹介します。
【学校生活】
私が通っているベルリン自由大学(以下、FU)では秋学期開講は10月中旬からでしたが、私はその前に開講する準備コース(Vorkurs)を履修するため、9月の初めからベルリンに来ていました。Vorkursは月曜日から金曜日の9:00〜13:00までで、間に20分休みが一回と長丁場でしたが、さまざまな国から来た友達と知り合う機会を得ることができる点や、ドイツ語のレベルアップという点で、とても良いコースであったと感じています。また、放課後にはVorkurs受講者を対象にしたイベントも週ごとに多く開催され、クラスを超えた友達と知り合い、ドイツ文化・歴史にもより深く触れることができました。イベントは例えば、解説付きの美術館訪問や、演劇ワークショップと舞台鑑賞、街の散策会など多様な種類があり、自分がまだ興味を持っていない分野にも新しく踏み入ることができた良い機会であったと感じます。
秋学期開講後は、ドイツ語、ドイツにおける音楽文化、発音の授業を履修しています。日独で私が今まで受けてきた授業スタイルを比較すると、ドイツで受けている授業の方が少人数で、発言や話し合いを求める機会が多いと感じました。どの授業も簡単ではないですが、時間をかけて理解できた時には大きな達成感があります。プレゼンテーションをする機会も多く、ドイツ語でのスクリプト作成やクラスメートたちの発表を聞くことで学ぶ点が多いです。一つ残念だなと感じるのは、学期中の授業は週に一回ずつしかないため、新しく友達を作る機会が少なくなってしまうところです(もちろん学期中のクラスでも友達はできますが!)。それでも、FUに留学される方にはVorkursの履修を強くお勧めしたいです。
【日常生活】
私はFUから提供された寮に住んでいます。家賃は少し高めですが、寮に住んでいるとイベントや近くのスーパーなどで交流が生まれやすく、メリットが多いです。
ベルリンでは外食が高い場合が多く、できるだけ自炊をするよう心がけています。スーパーでは果物・野菜が日本よりも安く、多様に売られている印象です。一方で鶏肉など日本では安いものがこちらでは高いという場合もあります。
ベルリンは街が大きく繁華街も点在しており、ポツダムにも近いので買い物や遊びに行くには困ることはありません。一方で、都市が大きい分、住む場所によってはどこに行くにも電車で1時間かかってしまうということも…また、電車が突然キャンセルされたり、バスが遅れる、あるいは、早く発車するということが頻繁に起きるので少し覚悟が必要です。
【最後に】
私は日本では実家を出たことがなく、ベルリンという慣れない地で初めて一人暮らしをしました。ベルリンに着く前から住む家すら見つからないかもしれない、という状況に陥り、留学自体に不安が募っていました。到着後も、住民登録など諸手続きが複雑で毎回挫けそうになり、家事と学業の両立がうまくいかずにストレスを感じることもありました。ですが、ここで知り合った留学生の友達や学生センターの方々、通りすがったベルリナー(ベルリンに住む人々)達がその都度助けてくるおかげで、楽しい留学生活を送れています。これから留学に行くみなさんも、何か不安に感じることが少なからずあるかと思いますが、助けを求めれば手を差し伸べてくれる人はいっぱいいます!最初は相談すること、助けてもらうことに抵抗感があるかもしれませんが、その必要は全くありません。頼ることを恐れず、その代わり、誰かが困っていたら自分のできる範囲で積極的に手を差し伸べるようにすると良いかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。