こんにちは!ドイツ語学科2年の井筒みのりです。私は、現在バイロイト大学に留学しています。バイロイトは、ドイツ南部のバイエルン州にある小さな町で、毎年夏に音楽祭が開かれることで有名です。音楽祭以外は何もないような本当に小さな町ですが、生活に不自由することはないし、安全で怖い思いをすることはないので、とても気に入っています。
私は、留学生としてこの大学で勉強しているので、留学生向けのドイツ語の授業を中心にとっています。イタリアやフランス、中国など世界中からきている人がいて、みんなよくできるしよく勉強するので、刺激を受けています。留学生同士は基本的にドイツ語で話しをしようとするので、それだけでもドイツ語を話す機会はあるのですが、せっかくだからドイツ人ともかかわりたいなと思い、大学のオーケストラに入ることにしました。
そこでは、会話はもちろん演奏についての指示も全部ドイツ語です。最初はついていけるか不安でしたが、すべてはわからなくてもだいたいは理解できるし、困ったら周りの人がもう一度説明してくれたりするので、今では楽しく練習に行っています。1月末にコンサートがあり、それに向けて練習しているのですが、曲がとてもマイナー(クララ・シューマンのピアノ協奏曲です!ロベルト・シューマンじゃなくてクララ・シューマン!!!)で、驚きました。普通の大学のオーケストラがやるような曲ではありません。日本ではクララがピアノ協奏曲を書いていたことすらあまり知られていないのではないでしょうか。本番は教会で演奏できるのでとっても楽しみです!
それから、ドイツ人学生に混じって中国語の授業を取っています。なんで中国語?!と思われるかもしれませんが、私は小学生のときに中国に住んでいたので、多少は中国語が話せるのです。なので、全部ドイツ語で行われる授業よりはわかるだろうということと、いつかもう一度きちんと習いたいと思っていたことから中国語の授業もとることにしました。授業では、中国語のテキストをドイツ語に訳さなければなりません。私の場合は、中国語の意味は分かっても、それを適切なドイツ語に言い換えるのがなかなか大変です。中和、日独、独中などたくさんの辞書とにらめっこしながら、どのようなドイツ語がふさわしいのか探しています。中国語の勉強になるのはもちろんですが、それだけではなく、今までとは異なる視点でドイツ語を勉強できるのでとても興味深いです。それにドイツ人の友達もできました!
この次の学期は、ベルリン自由大学に交換留学予定です。ベルリンには行ったことがありませんが、ここと違って大都会だと聞きます。不安もありますが、小さい町と都会、南と北など違いと感じるよい機会だと思います。来年夏の帰国まで、勉強はもちろん、たくさんの経験をしたいと思います!