VOL.1
2000年卒業
上智大学外国語学部ドイツ語学科秘書
濱登 美和さん

外国語でコミュニケーションを取ることの楽しさを学んだ

現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

外国語学部ドイツ語学科の学科事務をしています。
1年を通して行われる様々な学校行事に付随する事務全般を任されています。学科に所属している先生方や学生達のサポートをしたり、学内他部署との連絡・調整業務などをしています。

ドイツ語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

上智は皆さんご存じの通りとても国際的な雰囲気という印象があり、実際に入学して学んでいた時もそう思っていましたし、職員として働いている今もその雰囲気はそのままに残っていると思います。学生時代、クラスの仲間を見ても積極的に外国に出て自分を試そうという社交的で活発な仲間が多かったように思います。
ドイツ語を学んでいた時は、ドイツという国にも興味がありましたが、ドイツ語の持つ音や文法自体により関心を持っていました。英語と似ている点、違う点を発見することも面白かったです。様々な専門分野をお持ちの先生方に、楽しく(時に厳しく)指導をいただいたことで、語学力も上がり、外国語でコミュニケーションを取ることの楽しさを学んだ気がします。

在学中に一番印象に残っている体験は何ですか。

2年生の夏に初めてドイツに行き、ホームスティをしながら語学学校に通いました。ドイツの家族が、遥々遠いアジアの国から来た私を温かく迎え入れてくれ、とても楽しく貴重な時間を過ごしました。また、語学学校では他の国の人達とも交流し、日本人である自分とは違う、別の考え方があるものだと気づかされました。
卒業後もその家族と交流が続き、ドイツの家族全員が日本に来たり、またこちらから大勢でドイツの家を訪問したりと家族同士の交流にまで発展した良い思い出が残っています。

なぜ、現在の職場を選んだのですか?

上智大学では今年の4月から働き始めたのですが、その前までは、訪日外国人の受け入れの仕事をしていました。ドイツの家族を日本で受け入れた時に、「日本という国を多くの外国人に広めたい」という思いが生まれたのがきっかけだったのだろうと思います。ヨーロッパ、アジア、アメリカ、南米など様々な国から多くの訪日観光客を受け入れました。
大学での仕事に興味を持ったのは、今後の日本を担う若い学生達の国際交流の手助けをしたいと思ったからです。日本と外国の橋渡しをしたいという気持ちは変わらなかったのですが、大学での仕事はまた新たなアプローチで国際交流に携われるのではないかと思いました。

メッセージ 

外国語を学ぶということは、その国の文化・歴史を含めて学ぶということになりますが、同時に自分の国についても深く知っておかねばならないと思います。留学で外国に滞在する時、日本で外国人と話をする時、「あなたの国は?」という風に、自分の国について必ず質問をされます。

上智大学外国語学部では、外国語そのものを学ぶだけではなく、外国と日本を比較する講義も多く開講されています。自分が専攻した国について、そして日本について考えさせられる機会が多くありますので、将来海外に出た時に自信を持って日本を紹介できるようになることと思います。自分の国を知ることが国際交流の第一歩なのではないかと私は考えます。

また、ドイツ語学科では、新たな試みとして、一定期間ドイツ語圏での留学をカリキュラムに組み込むことになっています。すでにドイツからの若い学生がドイツ語学科の留学生として所属しており、学科内に新しい風が吹いております。生きた言語に触れ、自分を磨くチャンスが たくさんある場所ですので、是非多くの方に関心を持っていただければと思っています。