550日間のハイデルベルク留学で叶える夢

小島啓太郎

Hallo! ドイツ語学科2年の小島啓太郎です。今年の9月からハイデルベルク大学に留学しています。半年間の在外履修に加えて大学の交換留学制度を利用し、合計1年半のハイデルベルク滞在を予定しています。このブログでは、ドイツ渡航前、飛行機の中、到着後、現在、そして、今後の展望の5つのテーマに分けて私の留学生活について紹介します。

・ドイツ渡航前

私は高校2年の秋学期から3年夏までの約10カ月間、ベルリンに交換留学していました。その時は、ホストファミリーや周囲の大人たちに支えられ、安心して過ごすことができました。しかし、今回の大学留学では、生活や各種手続きを一人でこなす必要があり、前回の留学時とはまた違った不安がありました。

渡航前、再びドイツに渡航できるという嬉しさと同時に、緊張も感じており、出発までの日を頭の中で毎日カウントダウンしていたのを覚えています。ドイツでは日本食が高いため、できるだけ和食を多く食べることを心掛けました。そして、日本の友達にたくさん会い、家族とのささやかな時間を大切にしました。もう2度と会えなくなっても後悔しないように、一瞬一瞬を噛み締めながら渡航前の8月を過ごしました。そして9月1日、心も体も健康な状態で飛行機に乗り込みました。

・飛行機の中

だんだんと小さくなる日本を眺めながら、飛行機のエンターテイメントや食事を楽しみました。その中で1つ、やって良かったと思うことがあります。それは、日記の作成です。日記用に日本から持参したノートの1ページ目を開き、まずは日記の題名決めから始めました。渡航前私が夢中で見ていたドラマにちなんで、「留学の始まり」と名付けました。残念ながらそのドラマの最終回を見届けることはできませんでしたが、飛行機に乗る高揚感が勝っていました。
1ページ目には、自分自身について書きました。自分がどんな人間なのか、強みや弱みは何かを書くことで、改めて自分を見つめ直すことができました。2ページ目には、「ドイツで何を成し遂げるか」というテーマで目標を時系列に整理しました。限られた時間の中でできることを考えたことで、達成したい目標が定まり、留学への期待感とワクワクがさらに膨らみました。これから留学する方には、留学後の自分をイメージして目標をノートに書きだすことをおすすめします。

ドイツ初日の写真

・到着後

到着後、最も苦労したのは手続き関係、特にSIMカードの契約です。現在の住居は一人部屋で立地も良く快適ですが、Wi-Fiがない点が唯一の問題でした。当初、月20€で30GB使用できるプランを契約しましたが、これではテータ量が足りませんでした。そのため、新たに無制限のSIMカードを別の携帯会社で契約しました。ここでは、学生は月20€で無制限と男性から説明され、即契約しました。しかし、後になって説明されたプランとは異なるプランを契約させられていたことが判明しました。話を聞きに行くと、私の契約手続きをした男性は、私が契約してすぐ解雇されており、解約は帰国までできないと言われました。その日はひどく落ち込みましたが、友達に支えられ、なんとか気持ちを切り替えました。

・現在

大学では5つの授業とスポーツに参加しています。授業内容は、語学授業が2つ、ドイツの政治システム、経済ビジネス、そして日本語学科の授業に参加し、学生をサポートしています。政治の授業は毎回課題が多く、最初は1つの課題に3日かけるほどでした。現在は1日で課題を終えられるようになり、成長したなと実感しています。最近まで日本語学科の授業では、ドイツに来る日本人留学生に向けた大学紹介のプレゼンテーションのサポートを行っていました。11月の1週目にプレゼンを無事終え、サポートは終了しました。日本語学科の方々の高い日本語能力に感銘を受けました。

ドイツ人の友達と一緒にBBQ

スポーツでは、ブラジルの社交ダンス(フォロ)をしています。新しいことに挑戦して世界を広げたいと思い、このダンスを始めました。まだまだ自分にとって未知のダンスですが、今後とも粘り強く続けていきたいです。

空き時間にはタンデム(言語交換)を入れ、常にドイツ語に触れる環境作りをしています。積極的にタンデムパートナーを探した結果、現在5人の方とタンデムをしています。タンデムでは、最近の政治の話や日本のことなど多岐にわたるテーマについて話しており、毎回会話が盛り上がります。そのテーマに関するドイツ人の率直な意見が聞けるので、とても刺激的です。

最近の課題として、授業や友人同士のグループで話す際にどうしても自分だけ置いていかれることが挙げられます。そのため、ものすごい速さで飛び交うドイツ語の中で発言することが直近の目標です。

また、ドイツ語学科からは30人ほどがドイツに留学しており、みんなそれぞれの都市で頑張っています。その姿にとても感化され、現在の自分のモチベーションにも繋がっています。

学科の友達と久しぶりの再会

・今後の展望

現時点での私の夢は、ドイツと日本の架け橋になることです。それを達成するために、この留学は大きな意味を持つと考えており、日々の過ごし方が今後を左右すると感じています。気づけば、クリスマスも目前です。クリスマスは高校時のホストファミリーと過ごす予定です。これからも一日一日を大切に、時には肩の力を抜いて、全力で残り15カ月の留学生活を楽しんでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

スペイン人の友達と一緒にケバブ

ドイツ語の授業で食べ物を持ち寄りパーティー