私のゼミでは、「市民教育としての宗教教育」という観点から、フランス、ケベック、日本の宗教教育・道徳教育を比較検討しています。3つの地域に応じてチームを分けて、教科書の特徴を分析し、そこにはどのような歴史的・社会的背景があるのかを考えています。
卒業を控えた最終学年の4年生、5年生は、卒論またはゼミ論を提出することになっています。それに向けて、12月上旬、代々木のオリンピックセンターでゼミ合宿を行ないました。ゼミ論のテーマは、学生が主体的に設定します。今年は、ナショナリズムとマイノリティの関係をめぐる日仏比較、CSR(企業の社会的責任)の思想的背景についての欧米日比較、エキゾチズムと他者表象、日本社会におけるムスリム、日本の新宗教の海外進出、教育勅語の成立と受容など。
卒論の提出は終わりましたが、ゼミ論の提出は正月明け。執筆も追い込みの時期でしょう。大学の勉強の総決算として、普段とは異なる年末年始もよいのではないでしょうか。