フラクラの活動について

高橋暁生

こんにちは。

フランス語学科教員の高橋暁生です。専門はフランス革命史です。最近は17世紀に起源を持つフランス植民地主義や、フランスに植民地化された国・地域に住む人々の歴史に関心を持って研究をしています。1年生向けの基礎フランス語I、2年生向けの基礎フランス語IIや専門の講義「フランス語圏の歴史研究」やゼミナール「フランス語圏の歴史」などを担当しています。

今日のブログでは、少し研究、勉強のことからは離れて、フランス語学科の学生生活に関係あるお話をしたいと思います。フランス語学科は、一学年70名と比較的小さな所帯で、同学年はもちろん、先輩・後輩という縦のつながりも強く、また教員との距離も一般的な大学と比べるとはるかに近い学科です。このつながりを支えているのが、学科内サークル「フランス語学科クラブ(倶楽部)」、通称「フラクラ」です。

フラクラは学科内の有志の学生によって構成されています。現在は主に1年生から3年生までの30人くらいで運営しています。僕はこのクラブの顧問なんです、一応。

 フラクラの活動目的は一つ。「フランス語学科」で結ばれる人たちの間の「ヨコとタテのつながり」を作り、育てること。やはりメインは現役学生の同学年の間、また学年を超えたつながりを育むことが目的になりますが、学科の卒業生たちともつながりを作っていこうとしています。

活動内容は親睦を深めるイベントと留学や就職などに関して先輩・後輩の間でやりとりするガイダンスを企画、準備、主催することです。

 フラクラの1年は4月、オリエンテーションキャンプ前の「お花見」から始まります。新入生の中には、いくら大学のガイダンスとは言え、いきなりオリキャンで「泊まり」はしんどいという人もいます。そういうとき、このキャンプに先だって学科生、同じ新入生はもちろん、先輩たちとも交流しておくと気持が随分軽くなるのです。

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 さらにこの後のイベントを大まかに列挙すると、

 5月カタリバ:主に1年生たちがいろんな経験をしてきている学科の先輩たちの話を聞くイベント。フランス語の勉強を始め、サークル活動との両立、ボランティア活動、留学や就職、進学などについて具体的な話を聞けます。

5月末から6月初旬留学ガイダンス:留学から帰ってきた先輩たちの体験談を聞いたり、相談に乗ってもらったりすることができます。

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 6月チーズパーティ:昔はフランスの各地方の特徴あるチーズを皆で食し、その特徴を知るイベントだったのですが、・・・最近は親睦会という側面が強くなっていますね。

 8月バーベキュー:東京近郊の河川敷でバーベキューをして親睦を深めます。

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 11月就活ガイダンス、就職懇談会:就活を終えたばかりの先輩に話を聞いたり、すでに社会に出ている学科OBOGを招いてお話を聞いたりします。

 11月映画鑑賞会:学科教員の解説付きの映画鑑賞会を開催します。

 12月クリスマスパーティ:都内の施設を借りて行われる参加人数が最も多いイベントの一つ。教員も参加して盛り上がります。

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 1月ガレット・デ・ロワ:フランス伝統のお祭。学科教員のクショ先生の解説付き。ガレットというケーキを食べます。

 フラクラのこうした活動のおかげもあって、フランス語学科は学生同士の仲がとてもよい学科です。縁あってこの学科に集い、4年間かけて育てていく強いつながりは、大学を出たあともずっと皆さんを支えてくれるでしょう。フラクラのイベントに参加して絆を深めることはもちろん、そういう絆を支え、育てる側にも加わりたいと思ったら、フランス語学科クラブに参加してみてはいかがでしょう。

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(2013年度フラクラの「追いコン」)