英語の力はフランス語学習に生きる
皆さんの多くは、中学・高校の6年間英語を勉強してきたと思います。大学に入ってフランス語を新たに学び始めると、その積み重ねの成果が表れることを実感するでしょう。
初めて見るフランス語の単語の意味が分かってしまうのです。その理由は、英語にたくさんのフランス語が取り入れられたという歴史的背景にあります。
全く同じ形で同じ意味というわけではありませんが、英語の形からフランス語の意味が推測できたり、学んだフランス語と同じような形の英語も一緒に覚えられたりと、二つの言語を学ぶことで一気に世界が広がります。
同じような形でも英語とフランス語では意味が異なる場合、それはなぜだろうなどと考えることも興味深いです。
「このフランス語、英語に似ている!」という感動をぜひ味わってください。
①形も同じで意味も似ている語・・・英語からフランス語の意味を推測!
unique(英語) | 唯一の、独特の、大変珍しい、ユニークな |
unique(フランス語) | 唯一の、統合した、独特の、ユニークな |
②形は似ているが意味が異なる語・・・注意が必要!
attend(英語) | 出席する、参列する |
attendre(フランス語) | 待つ、出迎える |
他にも・・・
○「私は18歳です。」
英語では I am 18 years old. とbe動詞を使って言いますが、フランス語ではJ’ai 18 ans. とavoir動詞(英語でいうhave)を使って言います。英語に直すと I have 18 years old. です。
英語に慣れているために Je suis 18 ans. とêtre動詞(be動詞)を使ってしまう間違いが起こりやすいです。
○visit(英語)visiter(フランス語) ・・・「訪ねる」?
形も似ているし意味も同じに思われるこの単語、実は要注意なのです。
英語のvisitは、<人を>訪問する(I will visit my aunt.)、<場所へ>行く(I visited Paris.)という風に人にも場所にも使えます。
しかし、フランス語では場所を訪れる場合にしか使えません。
J’ai visité Paris.
訪ねる対象が人の場合はrendre visite à(人)という形にしなければなりません。
Je rendrai visite à ma tante.