社会地理学者ミリアム・アバーブサさんの小島ゼミ訪問

小島真智子

中東地域を研究するミリアム・アバーブサ(Myriam Ababsa)さんがフランス国際政治のゼミでお話してくださいました。テーマは「フランス文化外交」。その歴史的変遷をナポレオン法典の普及に遡り、「啓蒙」の両義的意味を問うかたちで説明くださいました。最後はルイ・アラゴンの詩La Rose et le Réséda(「薔薇と木犀草」)の朗読と解説。占領下におけるフランス国民の結束を訴えたこの詩は、フランス国民の“鼓動”たるパリ・ノートルダム大聖堂の火災(2019年4月)の際に新たな意味を吹き込まれて再ブームを迎えたとのことです。