学部・大学院教育

学部教育(外国語学部アジア文化研究室)

イエズス会のアジア研究拠点の一つである本学には、「上智アジア学」を確立するための複合的な組織が形成されており、研究を担当するアジア文化研究所に対して、学部教育を担当するのがアジア文化研究室です。

アジア文化研究室は、研究所の正所員でもある外国語学部所属教員9名からなりますが、その他の正所員や多くの非常勤講師も授業を担当し、外国語学部の学生だけではなく、広く全学の学生に向けて多彩な科目を展開しています。

1年生向けの全学共通科目11科目から始まり、2年生以降の地域研究科目(東南アジア、南アジア、中東、通地域)50科目以上、3年生以降の演習9科目と、学生はその関心に応じて様々な水準でアジアについて学ぶことができ、アジア文化研究室に卒業論文・卒業研究を提出することもできます。また、外国語科目についてもアジア諸語9カ国語を開講しています。

体系的にアジア文化研究室の開講科目を履修し、一定の条件を満たして、卒業論文・卒業研究を提出した学生は、外国語学部の学生の場合には外国語学部からアジア文化研究専門分野履修証明、他学部の学生の場合にはアジア文化研究室からアジア文化副専攻履修証明の発行を受けられます。

アジア文化研究室の学部教育には、常にアジア文化研究所が行う最先端の研究の成果が活かされており、ここで積極的に上智のアジア学を学んだ者のなかには、研究者や専門性の高い職業人として活躍している先輩が多数おり、各方面で活躍する彼らがまた、本学のアジア研究と教育をさらに充実させてくれる大きな力となっています。

大学院教育(グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻)

アジア文化研究所の正所員は大学院・地域研究専攻の教員として大学院教育にもかかわっています。地域研究専攻は、グローバル・スタディーズ研究科のなかの一専攻であり、研究対象地域は、東南アジア、南アジア、中東・北アフリカ、ラテンアメリカ、サブ・サハラ(サハラ以南)のアフリカ、ヨーロッパ(フランス・スペイン)です。本研究所の正所員が直接指導にかかわる地域は東南アジア、南アジア、中東・北アフリカです。

教育と研究の目標は、それぞれの地域における歴史、文化、政治、経済、宗教などの個別的な問題を深く掘り下げるととともに、グローバルな諸問題に対し、その総合理解をめざすこと、そしてそれらの分析を通じて学術研究や社会的実践の場において貢献できる人材を育成することです。