上智大学外国語学部ロシア語学科で30年間にわたり教鞭をとられた吉住エレーナ教授が今年度で退官されることに伴い、2月14日(土)15時より12号館102教室にて最終講義(演題:“Ты один мне поддержка и опора: проблемы сохранения родного языка в иноязычной среде”)が行われました。
吉住先生は1985年に北海道大学から本学に着任され、ロシアイコン・ロシア史・ロシア語教授法などを専門として、研究および学生の指導に当たってこられました。最終講義ではご自身が生まれてからの身の回りのロシア語環境についてや、来日されて以降、母語であるロシア語を保持するために体験されたご苦労などを語っていらっしゃいました。
最終講義はすべてロシア語で行われましたが、教室には学科の在校生・卒業生・歴代教員ら多くが詰めかけ、ほぼ満席となりました。
最終講義後に行われた懇親会では本学名誉教授である宇多文雄先生による乾杯のあと、和やかな雰囲気の中、吉住先生は教え子たちと旧交を温めていらっしゃいました。
学科の顔ともいうべき吉住先生の退官は残念ですが、今後もロシア語劇の指導などでロシア語学科を応援してくださるそうです。