2017年度のロシア語劇の座長を務めさせていただいております、上智大学外国語学部ロシア語学科4年の明珍奨真です。12月の語劇祭まで残すところあと1カ月となり、より素晴らしい演劇を皆様にお届けできるよう練習にも熱が入っている次第でございます。先週の在日ロシア大使館で行われた「全ロシア映画大学の日々」というイベントにロシア語劇の団員たちと参加してきました。国際文化プロジェクト「日本におけるロシア年」の一環として企画されたこのイベントは、全ロシア映画大学の学生が日ごろの練習の成果を大使館のホールにて発表するというものでした。
1年間、俳優になるためにトレーニングを積んできた彼らのパフォーマンスに私や団員を含め観客たちは圧倒されてしまいました。発表内容は多岐にわたり、ダンスや歌唱だけではなく、手拍子でリズム感覚を養う普段彼らが行っている練習も観ることができました。司会をされていた全ロシア映画大学の先生が「俳優は自己の身体をコントロールしなければならない」と述べられていましたが、その日常の練習風景でさえも一つのパフォーマンスに成り得るのは、たった1年間でここまで自分の身体を把握して思いのままにしているからにほかなりません。
今回、生の演技を間近で観られたことは団員たちにとって大きな刺激になったことでしょう。発表終了後に全ロシア映画大学の先生方や学生たちとお話しすることができて、あちらは専攻でこちらはサークルと隔たりはありますが、同じく舞台に立って演技する者としてこのような機会を得られたのは我々にとって何物にも代えがたいものでした。
この場をかりて「全ロシア映画大学の日々」に我々を招待してくださったロシア語学科・ラティシェヴァ准教授にお礼を申し上げるともに、12月の公演にむけて一意団結して走り切りるという決意表明を掲げさせていただき、皆様方もぜひ12月10日(日)の語劇祭に足を運んでいただければと思います。