今年の劇のあらすじをご紹介

 こんにちは。ロシア語劇今年度座長の加藤です。 2016年12月11日18:00上智大学10号館講堂にて(ゲネプロ12月6日18:00)、ロシア語劇ТЕАТРАЛ今年度の公演がございます。 今年で我々ロシア語劇は、団体創立10周年と節目の年を迎え、団員一同、気を引き締めて現在練習を行っております。 今年度演じる作品は、M・ゾーシチェンコの『ついてない一日』とM・ツヴェターエワの『吹雪』です。今回のブログでは、両作品の簡単なあらすじをご紹介します。

15095657_912962148805391_2277029959301593516_n

 『ついてない一日』(1934年) 「誠実な人間」ばかり働く、協同組合の食料品店。 しかし、その「誠実さ」は仮面であり、スキあらば…。ある日、夜警が、店の商品をかすめ取る。だが、泥棒はこの男だけではなかった。 人間の醜さや弱さが滑稽に描かれた、ゾーシチェンコのギミックあふれる諷刺作品。

 『吹雪』(1918年)1830年、大晦日のボヘミアの酒場。そこには、異なる世界に生きる人間が集まる。男物のマントを身につけ、冷たい眼差しをした貴婦人、過去の栄光と優雅な世界に生きる老婆、いわゆる俗世間の人々。外は吹雪。すると、そこへ「月の公爵」を名乗る男が… 激動の人生を生きた女性詩人ツヴェターエワが、ロシア革命になぞらえて描いた詩劇。