日本とロシアの”架け橋”となるに相応しい
幅広い知識と確かな語学力を習得する
ロシア語学科のカリキュラムは大きく2つの科目群に分けることができます。1つは、ロシア語の「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの言語運用能力を身につける「語学科目」です。もう1つは、ロシア語圏の地域研究に関する基礎知識を身に着けるための「ロシア語圏基礎科目」です。
語学科目では、まず1~2年次に、週6コマから成る「基礎ロシア語」という科目で徹底的に「読む」「書く」「聞く」「話す」能力を鍛えます。1年次の「基礎ロシア語Ⅰ」は、「総合」という授業(週3コマ)、「会話」の授業(週2コマ)、「文法」の授業(週1コマ)から成り立っています。2年次の「基礎ロシア語Ⅱ」になると、「ドリル」という授業が週2コマ、「会話」の授業が週2コマ、「講読」の授業が週2コマという編成に変わります。会話の授業はすべて、ロシア語を母語とするネイティブの教員が担当します。
3~4年次では、「読む」「書く」「聞く」「話す」それぞれの能力向上とロシアの文化・社会、ロシア的発想の理解を目的とする「ロシア語原書講読」「ロシア語翻訳法」「ロシア語通訳法」「ロシア語アクティヴ・コミュニケーション」などの授業が展開され、各自の伸ばしたい能力に合ったものを選択して受講することが可能です。このような学習の結果として、ロシア語学科生が卒業時には以下の検定試験に合格できることを到達目標としています。
①ロシア連邦教育科学省「外国語としてのロシア語検定試験ТРКИ(TRKI)」第3レベル(CEFR C1相当)
さらに外国語学部の学生は、「第2主専攻」(または「副専攻」)として、自分の選択した「研究コース」において、いずれかの地域や学問分野に関する系統的な学習と研究を行います。ロシア語と直接関連した研究コースとしては、「ロシア・ユーラシア研究コース」「言語研究コース」がありますが、自分の研究したいテーマによっては、これら以外の研究コースも選択することも可能です。