VOL.9
2009年卒業
仙台白百合学園中学・高等学校勤務
下山江美さん

下山江美 仙台白百合学園中学・高等学校勤務

Q:現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

  母校である仙台白百合学園中学・高等学校で英語の教員をして8年目になります。今年度は高校3年生LE(英語・留学)コースの担任になりました。中学1年生から持ち上がっている生徒達と6年目のお付き合いです。また、授業では中学1年生、高校2・3年生を担当しています。部活では中・高陸上部の生徒達とかかわる機会があります。いまだに毎年初めて経験することも沢山ありますが、生徒と共に考えながら進んでいき、生徒たちの笑顔と真剣なまなざしに触れ、日々の生活の中で感動を与えてもらっています。

最後列の右端が筆者

最後列の右端が筆者

 Q:なぜ、現在の職場を選んだのですか?

  私は中学1年生の時にいつも笑顔で授業されていた先生から英語の楽しさを教えていただき、良い刺激を受け、将来は英語教師になりたいと思うようになりました。中高一貫校で6年間過ごしていく中で、英語・学校・先生が好きという思いが強くなり、高校卒業時には、母校で教鞭を執りたいという夢が明確になっていました。また、中高時代は悩み多い多感な時期でもあります。学校が楽しいと笑顔で通う生徒が一人でも多く増えてほしいという思いもあり、一番近くで生徒と関わることができる教師の道を選びました。

最前列の右端が筆者

最前列の右端が筆者

 Q:ロシア語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

  上智大学外国語学部ロシア語学科では、言語そのものの重要性はもちろんのこと、その言語を話す地域の背景知識を知ることが言語習得や視野を広げ自ら学ぶ意欲へつながるということを学びました。現在外国語を教えながら、そのようなロシア語学科の教授法が大変参考になっています。また、私自身ロシア語学科で学んだことで、大学在学中にロシア人学生との交流の機会に恵まれ、彼女たちの考えに触れることで、より世界に興味を持つようになりました。世界には英語圏以外にも数多くの国・言語・立場で物事を考えている人がいることを実感し、広い視野・様々な立場で考えることの大切さを生徒達に伝えることができるのもロシア語学科で学んで良かったと思えるところです。

 Q:在学中に一番印象に残っていることは何ですか。

  4年間を通して、ロシア語学科の教授と学生の距離の近さが一番印象に残っています。大学生になり上京した学生には、生活面のリズムが大丈夫か気にかけ声をかけてくださる先生、また常に質問に行ける環境が整っており、一人一人に目が行き届く環境が大学にあることは嬉しい驚きでした。私もよく先生のオフィスに通い、相談や質問をした一人です。相談はロシア旅行の行き先から将来のこと、ロシア語学習法のことなど様々でした。おかげで難しいと言われるロシア語学習を支えていただきました。特に1年次の冬に分厚いロシア語検定の自主課題に取り組んだ際、細部まで添削し間違った問題にコメントを加えて返却していただいたことは今でも忘れられません。

 Q:後輩へのメッセージ

  入学して間もなく、「卒業する頃になって、もっと学んでおけば良かったと言う学生がいるのだけれど」という話をロシア語学科の先生から聞きました。今の素晴らしい環境でロシア語を学べる時間は限られています。大学在学中は様々なことにチャレンジしつつもロシア語習得にも力を入れて頑張ってください。せっかくロシア語学科で学んでいるので、何かの時にロシア語で人の役に立てると嬉しいですね。私も今の職場にロシア語で書かれた郵便物が届き、誰宛か読んでほしいと言われた時や、バレエの先生にロシア語でお手紙を書きたいと相談された時は嬉しかったです。四ッ谷の人(教授)・場所(立地)・建物(設備)全てが整っている環境で大学生活を過ごせるのはとても幸せなことです。どうぞ、学びを深め有意義に過ごしてください。