ドイツ語圏が今、世界的に注目されている分野の一つがエネルギーです。先日、「エネルギー転換の思想と実践 ~スイス・ドイツの事例と日本の方向性 ~」(上智大学ヨーロッパ研究所主催、11月20日)と題したシンポジウムに、元スイス大使の村田光平さん、環境ジャーナリストの滝川薫さん(スイスからスカイプで参加)と共にパネリストとして参加しました。出席した学生の感想をひとつご紹介します。
「ドイツ語学科の学生として、ドイツ語圏の国々が試行錯誤の末に脱原発を決定したという事実は非常に興味深いものでした。木村先生の、”世界一安全な原発”と “世界一楽しい原発”の話はとても面白かったです。原発から生まれ変わった遊園地、ぜひ訪れたいです。
滝川先生の話で紹介されたスイスのような、小さい地域からエネルギーをつくっていく”地域分散型”のエネルギー政策は画期的で魅力的であると思います。
“Energiewende”という言葉、覚えて帰ります!!
最後に、村田先生のお話は非常に衝撃的でした。私は原発事故が発生した直後は福島のことについて敏感に反応していましたが、最近はあまり気にとめていませんでした。しかし原発は不道徳、という村田先生の強い意見を聞いて、日本国民として福島の問題をないがしろにしてはならないと思い改めました。今日のシンポジウムでエネルギーの問題の重大さを身にしみて理解することが出来ました。」
シンポジウムの録画は上智大学の公開講義(オープンコースウェア)でみることができます。
http://ocw.cc.sophia.ac.jp/141120european/