ドイツ語科同窓会会長
鳥居 正男
皆さん、ご卒業おめでとうございます。ドイツ語科同窓会を代表して皆さんのご卒業を心よりお祝い申し上げます。コロナウィルスの感染拡大により皆さんが楽しみにされていた卒業式と学科別集会が中止になってしまい、皆さんの落胆は計り知れないこととお察しいたします。
人生には大きな節目がいくつかありますが、卒業は間違いなくそのうちの一つです。クラスメートの仲間、先生方やご両親とご一緒に大いに喜びを味わってください。今日の喜びがこれからの皆さんの人生の中での素晴らしい思い出になりますことを心から願っております。
さて、ドイツ語科同窓会は今から8年前の2012年10月に設立されました。設立のきっかけについてお話させていただきます。8年前に、ベルリンのHumboldt大学への留学が決まっていた皆さんの先輩にあたる、松本あす加さんが、出発の準備をされていたのですが、留学の３ヶ月前に不幸にも交通事故に遭われ翌日尊い命を失ってしまうという悲劇が起きてしまいました。あす加さんがアルバイトで一生懸命貯めていた留学費用をご両親様がドイツ語学科に寄付をされたことが、ドイツ語学科同窓会発足のきっかけになりました。ご両親様のありがたい志を原資として｢松本あす加・ドイツ語学科奨学基金｣が設立され、ドイツ語学科の学生の留学資金援助に使うことにいたしました。皆さんの中にもこの奨学基金で留学された方も居らっしゃるのではないでしょうか。卒業生にこの基金のことを広く知ってもらいご協力をしていただこうということで、同窓会を発足することになりました。
卒業生は全員が同窓会に加入されることになっています。卒業されたあと社会人になる方が多いと思いますが、社会人になっての仕事の悩みなど、同窓会のネットワークを通じて先輩に相談することも出来ます。
毎年5月の最後の日曜日に開催されるオールソフィアンズフェスティバル（ASF）の日に同窓会の全員大会と楽しい懇親会を催しています。今年は5月31日の日曜日ですが、それまでにコロナウィルスが収まって予定通り開催されることを願っています。是非お友達とご一緒に参加をしていただければ嬉しいです。卒業されてから二か月ほど経った皆さんの元気なお顔を見せて欲しいと思います。
上智大学ドイツ語科卒業生として、これからの皆さんの人生が、健康でしあわせ一杯になりますよう心からお祈り申し上げます。本日は大変おめでとうございます。
