VOL.19
2010年卒業
コナミデジタルエンタテイメント株式会社
中村早百合さん

グローバルな仕事 — 二つの働き方

皆様、初めまして!
2010年卒の、中村早百合と申します。

( 多くのドイツ語学科の学生と同じように)大学へ入学してから初めてドイツ語に触れましたが、現在はゲーム会社でとあるコンテンツの「海外セールス&マーケティング」を担当しており、ドイツ語も使って仕事をしています。

「大学卒業⇒大学院入学・卒業⇒就職⇒転職」という少し複雑な経験をしてきましたので、簡潔ではありますが在学中~卒業後、そして現在の仕事の話をさせていただきます。

 ●大学院へ進学した理由
4年間学部で学んだドイツ語を使って「何かをしたかった」という単純な理由でした。先生方がよく「言語はそれを使って何をするかが重要だ」と仰っていたのが印象に残っていますが、まさに言語はひとつのツールであり、それを使って自分は何ができるのだろう、と思ったことがきっかけでした。中学時代から吹奏楽をやっており、音楽に興味があったので「大学院でドイツ音楽を研究したい」という思いから、就職活動は一切せず大学院の受験勉強をしていました。(大学受験が人生で最後の受験だと思っていたのですが違いました…。)ドイツ語を勉強してきたことの集大成として「修士論文をドイツ語で書く!」という夢を掲げて入学し、無事にドイツ語で論文を提出し卒業しました。

 ●転職した理由
大学院卒業後、まず某楽器会社へ就職をしました。就職活動の時の2大軸は「ドイツ語を活かせる仕事をしたい」と「好きなことを仕事にしたい」ということでした。夢が叶い、某楽器会社で商品開発や楽器のバイヤー(輸入仕入れ)を担当し、ヨーロッパやインドネシア、中国など…出張で世界中を飛び回る日々でした。しかし働いていく中で「今は自分が世界中へ出てグローバルに仕事をする働き方をしているが、今後は日本に居ながらグローバルな仕事ができる仕事をしたい!!」とライフワークバランスの点から思い、転職を決意しました。更にはずっとゲームや漫画・アニメが大好きだったので、全く未経験ではありましたがエンタテインメント業界へ飛び込みました。やはり好きなことを仕事にしてよかった、と前職でも現職でも心の底から思っています。

 ●今の仕事
とあるコンテンツの海外セールス&マーケティングをしています。担当地域は主にアジアと欧州で、英語・ドイツ語・韓国語を駆使して仕事をしています。日本のアニメ・ゲームコンテンツは世界中で人気であり、イベントやエキスポなどが毎年海外で多く開かれています。そのようなイベントに関わることもあるのですが、欧州では主にドイツ・フランスで開かれることが多く、ドイツ語を使う機会が非常に多くあります。仕事をしていく上で「他言語ができる」というのはプラスアルファになるものですし、仕事の幅も大きく広がると身を持って実感しています。

 ●ドイツ語学科で学んでよかったこと
4年間の学部生活を通して、ドイツ語自体を学ぶことはもちろんのこと、ドイツという国について、文化・歴史・スポーツ・政治など様々な観点からドイツを学ぶことができたことが非常に身になっています。また、短期から長期まで様々な留学プログラムがあることで、ドイツへ行ける機会が非常に多いことも魅力のひとつだと思います。私は短期で何度かドイツへ行きましたが、そこで様々な国の人と接したことや文化に触れたこと、生活をしたことが、間違いなく人生の財産となっています。また、ドイツ語学科でできた仲間とは今でも定期的に集まり、元気や刺激を与え合う良い関係が続いています。

韓国にて
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今でも良き同志、ドイツ語学科の仲間
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学部時代に留学した街トリーアに、7年振り仕事で出張に行きました★運命-1
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学部時代に留学した街トリーアに、7年振り仕事で出張に行きました★運命-2
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ワーグナーの聖地バイロイト…(大学院での専攻がワーグナーでした)-1
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ワーグナーの聖地バイロイト…(大学院での専攻がワーグナーでした)-2
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