VOL.16
2015年卒業
エミレーツ航空
笠松れいさん

世界の広さと深さ

現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

エミレーツ航空という、ドバイ拠点の航空会社でキャビンクルーをしています。エミレーツ航空は6大陸にまたがる140以上の都市に就航地を置き、毎日キャビンクルーが世界中を飛んでいます。現在のキャビンクルーの人数は、約2万人、そして、その中に日本人は約2百人です。仕事内容は、機内サービスとお客様の命と安全を守る航空保安員。飛行機の機種ごとのライセンスを取得しなければ飛行機にキャビンクルーとしては乗れません。その為、2ヶ月みっちりsafety security medical serviceのテストを受け、緊急時にも対応できるように訓練を受けます。私はAirbus 380 Bowing777のキャビンクルーのライセンスを取得しました。そして、このライセンスは年に一度、全ての試験を受け直しライセンス更新をしなければなりません。このように、定期的に訓練を行うことでお客様の命を守る為の知識を養っています。 

なぜ、現在の職場を選んだのですか?

過去2度の留学生活で、異文化でしか味わえない刺激的な経験、出会い、達成感に病みつきになっていたのかもしれません(笑)。毎回世界の広さと深さを目の当たりにし、自分は、まだ世界の一部しか見えてない。まだ見た事のない世界を覗いてみたい。そう思いました。高校、大学で培った英語力とドイツ語力を最大限使え、なおかつ世界中を舞台に働けるところは、140都市以上に就航しているエミレーツ航空だと思いこの会社を選びました。

ドイツ語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

先日、ホーチミンでのフライトで多くのベトナム人のお客様が英語が話せずとても困っていました。しかし、そのベトナム人のお客様がドイツ語が話されるということで、コミュニケーションが出来とてもドイツ語に助けられました。ベトナム人は、旧東ドイツの出稼ぎ労働者、学生として、ドイツ語を話せる方が多くおりその名残だそうです。意外な場面でドイツ語の話せて良かったと痛感しました。

在学中に一番印象に残っていることは何ですか。

やはりドイツ留学です。元々は半年の予定で留学をしましたが、帰国が近づくにつれて、「今帰ったら後悔する」と思い一年留学に変更しようと決意しました。しかし、決意だけはしたものの立ちはだかるは頑固な父親。父を二ヶ月かけて説得しても、なかなか許しをもらえませんでした。書類の締め切り日も迫り半ば諦めていましたが、書類だけはいつでも発送できるように準備をていました。結局休学届け締め切り日ギリギリでやっと親の承諾を得て、速達で書類を日本に送り一年留学に変更できました。一度決めたら絶対意見を曲げない父親を説得できたのは、これが最初で最後になると思いつつ、親心のありがたみと最後の最後まで望みをかけてみれば叶うものだと感じました。

後輩へのメッセージ 

大学時代は興味をもった事にどんどん挑戦し、全力でぶつかってみてください!勉強はもちろん、趣味、旅行、バイトなどで経験した事や、全力で打ち込んだ事が意外な場面で役に立つ事があります。

Boys be ambitious !!!

何事も欲深に、全力で自分のやりたい事に挑戦を!!

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