特色と目的

ドイツ語やるなら上智!

大それたタイトルを掲げましたが、こう自信をもって言えるのには理由があります。

そもそも上智大学は初代学長からしてドイツ人、以来一貫してドイツ語圏と深い関係を保ってきました。「クルトゥルハイム」や「ホフマン・ホール」、「クルップ・ホール」といったキャンパス内の建物がドイツとの縁を物語っています。ドイツのみならず、オーストリアやスイス、リヒテンシュタインとの学術・文化交流の協定があり、さらにはヨーロッパ・オフィスがルクセンブルクにあるなどドイツ語圏を広くカバーしているのも上智大学の特長です。また現在まで、学部学科をこえてドイツ語のできる教員がたくさんいます。

なかでもドイツ語学科は、ドイツ語を母語とする教員と日本人教員が連携して、集中的かつ効果的に行う「徹底した語学教育」が創設以来の特徴です。最初の授業からネイティブ教員のドイツ語に接しながら、密度の濃い訓練で実用的な語学力の習得を目指します。現代ドイツの理解に重点を置いて、ドイツで出版されている最新テキストを使用。自律学習、協働学習といった現代的な語学教育の手法と技術を授業に取り入れていることも特色の一つです。ドイツ語を学ぶことをとおして言語の学び方を学ぶ学習ストラテジーの育成も重視しています。

2014年度以降は、さらに充実度を高めるべく、カリキュラムを刷新しています。まず、ドイツ語授業が1年次には週6回、2年次春学期には週8回となりました。これは日本の大学のドイツ語教育でもっとも進度が速いカリキュラムでしょう。うわー大変そう、とおもうかもしれませんが、語学は、飛行機と同じで、思いきりスピードをあげて滑走することで一気に離陸できるのです。

そして、離陸できたら、さっそく現地に飛ぶことができる仕組みもあります。早くも2年次秋学期にドイツ語圏の大学で勉強できる「在外履修」制度です。そのままひきつづき留学することも可能です。

ドイツ語力と共にカリキュラムのもうひとつの柱である専門コースに向けて、1、2年次の「ドイツ語圏研究」では、言語としてのドイツ語の特徴やドイツ連邦共和国のアクチュアルな問題を中心に、オーストリア、スイスなども視野に入れて学びます。3年次以降は、ドイツ語圏からの留学生と共に学びあう「日独比較研究」の科目や、専門的な内容のドイツ語を読むための技能を身につける「専門読解準備コース」がさまざまな分野で開講されています。演習科目(ゼミ)などへの参加をとおして、それぞれ自分が選んだ研究コースを追究することで、さらに高く、自由に飛翔してほしいと願っています。

このように、とびっきりのメニューを用意して、意欲的な学生を待っているのが上智大学外国語学部ドイツ語学科です。