大学間交流合同ゼミについて

大学・研究分野の垣根を越えてー二大学合同ゼミ参加記

7月14日に、毎年恒例の大学間交流合同ゼミが行われ、静岡県立大学(奈倉京子先生ゼミ)が本学を訪れました。また、上智大学英語学科からは小塩和人先生ゼミに所属する学生が参加しました。例年より半分くらいの規模での開催となりましたが、その分より深い交流・理解を進めることができました。暑い中ではありましたが、総勢20名以上の学生が集まり、アツいディスカッションとなりました。2010年に当時2大学合同ゼミとして始まった本企画は、今年で9回目となりました。

前半部分では、各ゼミからの代表者が自身の研究を20分程度で発表し、それに対してのフィードバックを行いました。普段は専門としていない分野での他ゼミの発表は新たな価値観を生み出してくれました。

小塩ゼミからは、富永さんに「ヴィルヘルム・ハイネとオリエンタリズム」というテーマで、絵画に着目して日米の関係について発表していただきました。絵画から何かを読み取るということの難しさ、それが理解できた時の喜びを味わえました。また、河合さんには「Hollywood and Racial Diversity」というテーマで、映画やアカデミー賞に着目して、そこで起きている黒人の扱いについての発表でした。

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(※1)小塩ゼミによる発表

奈倉ゼミからは、グループ発表という形で、田中さん・清久さん・山本さんが「中国的社会主義」についてプレゼンを行いました。資本主義経済と社会主義的政策における矛盾に着目したプレゼンでした。このプレゼンでは比較を行い、問題解決に対する案を考えました。二つ目のグループは瀧本さん・小池さん・後藤さんが「中国の女性」についてプレゼンを行いました。主に中国の女性の社会進出に関するプレゼンでした。普段は、主に日米に注目する小塩ゼミの生徒は新しい境地となり、より多様な視点からの考察をすることができました。

IMG_4372 (1) (※2)奈倉ゼミによる発表

どのプレゼンを大変内容が濃く、またそれに対してのフィードバックがどのプレゼンにも丁寧で、有意義な時間となりました。

後半のディスカッションでは、2ゼミ混合のグループに分かれ、2つのテーマについて話し合いました。また、自己紹介では東京と静岡の地域トークが繰り広げられ、面白いものとなりました。「東京オリンピック2020に向けてさらに観光客を誘致するには」「警察による黒人差別はなぜ起きるのか・対処法」について議論を行いました。そして各議論ではグループから代表者一人が話し合ったことを発表しました。他のグループがどのようなことを考えていたのか知ることができて、それぞれのグループの色が出ていたなと感じました。

最後の先生方からのコメントからもわかりましたが、剣をまたいで複数のゼミが集まることは貴重であり、毎年受け継がれていることに感謝し、今後も残していきたい伝統だと思いました。合同ゼミから得られた新しい価値観、視点を持ってこれからの研究を進めていきたいです。静岡県立大学奈倉ゼミの皆様、この企画に携わって頂いた全ての方々、ありがとうございました。

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(※3)集合写真

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(報告者:本学科3年望月晴史、亀谷郁)