研究叢書
既刊リスト
第13号/「スラヴ語・スラヴ文学の比較対照研究―第16回国際スラヴィスト会議への日本の寄与―」
“Comparative and Contrastive Studies in Slavic Languages and Literatures―Japanese Contributions to the Sixteenth International Congress of Slavists―”
A5版/全170ページ/2021年3月16日刊行
※各論文は欧文です。
- まえがき/村田真一
Preface/Shin’ichi Murata
- 言語地図から言語史再興へ/中島由美
Extrapolating Historical Language Change from Linguistic Maps: The Formation of the Personal Pronoun System in Macedonian/Yumi Nakajima
- 『シャハイシャ王の12の夢』: 初期ロシア写本と南スラヴ写本の比較/三谷惠子
The Twelve Dreams of King Shahaisha: Comparison of early Russian and South Slavonic copies/ Keiko Mitani
- アダムの最初の妻を扱ったモダニズム時代とポストモダン時代のスラヴ演劇-アダムとリリスをめぐる戯曲のカーニバル・モチーフ/村田真一
Славянская драматургия эпохи модернизма и постмодерна, посвященная первой жене Адама: карнавальные мотивы в пьесах об Адаме и Лилит/Синъити Мурата
- 1950年代の異邦人たち:パリのレーミゾフの「文学サロン」/小椋彩
The Strangers Known To Émigrés in the 1950’s: Remizov’s “Literary Salon” in Paris/Hikaru Ogura
- スラヴ=バルカン・フォークロアにおけるアレゴリー「死=結婚」/伊東一郎
Аллегорический образ «смерти-свадьбы» в славяно-балканском фольклоре/Ичиро Ито
第12号/ヨーロッパの世俗と宗教
A5版/全128ページ/2019年3月8日刊行
- まえがき 伊達聖伸
- 今日のフランスにおけるライシテ
イスラームと〈宗教的なもの〉のグローバル化に直面して ジャン・ボベロ
- フランスのカトリシズムの現状 フィリップ・ポルティエ
- ボスニア・ヘルツェゴビナにおける主要な宗教伝統 ディーノ・アバゾヴィッチ
- Different Perspectives on the Religious in Contemporary Societies Kiyonobu DATE
- From‘ Believing without Belonging’ to‘ Vicarious Religion’ Grace DAVIE
- ‘Believing without Belonging’ and‘ Vicarious Religion’ in Post-Soviet Russia Madoka INOUE
- Practicing without Believing in Post-Secular Society
: the Case of Power Spot Boom in Contemporary Japan Ryosuke OKAMOTO
- ドイツ福音教会信徒大会とは何か フランク・リースナー/木村護郎クリストフ
- ポーランドにおけるポピュリスト政党と宗教右派の動向 加藤久子
第11号/ピカソ再考 Reconsidérer Picasso
A5版/全55ページ/2018年3月6日刊行
- まえがき
- 講演者プロフィール
【講演】
- 「マネ ピカソ マネ」 ロランス・マドリーヌ
- 「拝啓 親愛なるピカソ、親愛なる巨匠」
ピカソとイタリア―友好的、制度的、政治的関係 カテリナ・ザッピア
- 質疑応答概要
第10号/ドイツとスイスから考える 環境・エネルギー問題へのアプローチ
A5版/全128ページ/2017年3月刊行
- まえがき/木村護郎クリストフ
- ドイツとスイスに見る地域のエネルギー自立戦略/滝川薫
- 福島原発事故と地球倫理ー世界の安全保障問題/狩野良規
- ドイツにおける政治的観念としてのエコロジーとその背景/オプヒュルス鹿島ライノルト
- 戦後ドイツの環境思想と反原発論/山脇直司
- 政党政治再編成の中のドイツ環境保護運動〜先進事例、脱神話化、そしてその先へ〜/小野一
- ドイツのエネルギー転換とキリスト教/木村護郎クリストフ
- ドイツの自然保護の思想的源流を求めて/山縣光晶
第9号/ヨーロッパ映画における「ボーダー」
A5版/全135ページ/2016年3月刊行
- まえがき/村田真一
- No Man’s Land/John Williams
- イギリス人の見たアメリカ/狩野良規
- Grenzen (borders, boundaries) im deutschen Film der Gegenwart – unter besonderer Berücksichtigung des Films „Der rote Punkt“ von Marie Miyayama/Reinold Ophüls-Kashima
- テオ・アンゲロプロスと「境界」の思想 ー『こうのとり、たちずさんで』をめぐってー/吉村和明
- 『オーケストラ・リハーサル』スクリーンから遠く離れて/押場靖志
- 「仮想のボーダー」と「現実のボーダー」:ジョアン・ペドロ・ロドリゲスの作品を「読み解く」/マウロ・ネーヴェス
- アンドレイ・タルコフスキーの初期作品におけるエクフラシスの手法-『ローラーとヴァイオリン』を手がかりに-/村田真一
- Borders, Barriers and Boundaries in European Cinema: Academic and Practitioner Perspectives/John Williams
第8号/フェリペ3世のスペイン―その歴史的意義を評価を考える―
A5版/全129ページ/2015年3月刊行
- 趣旨説明/エレナ・ガジェゴ、内村俊太
- フェリペ3世統治期におけるスペイン王国の転換ー“普遍君主政”からカトリック王政へー/ホセ・マルティネス・ミジャン
- フェリペ3世期の歴史的見直し/坂本宏
- フェリペ3世期のポルトガルー国家理性とキリスト教ー/荻野恵
- フィリペ3世期の文学と権力ールイス・デ・ゴンゴラを中心に/吉田彩子
- フェリペ3世期の宮廷美術/松原典子
- 討論および総括
第7号/ヨーロッパサッカーと日本
A5版/全60ページ/2014年3月刊行
- ヨーロッパサッカーと日本/西部謙
- ヨーロッパサッカーの東漸/大平陽一
- ダイヤモンド・サッカーからスポーツTVへ ー欧州サッカーとの出会いからポルトガルサッカーの現状までー/市之瀬敦
- An Englishman in Tokyo – Football in the UK and Japan – サッカー観戦の愉しみ―東京在住イギリス人が見る日英サッカー/Richard Kelner
- 文化としてのサッカー/鈴木守
- 島のフットボール 欧州蹴球の周辺にて/宇都宮徹
第6号/日常的な言葉遣い―ヨーロッパの言語をめぐって
A5版/全184ページ/2013年2月刊行
-DIE STELLUNG DES DEUTSCHEN IN POLEN UND EUROPA IM ANGESICHT DER SPRACH- UND SPRACHENPOLITIK Agnieszka BUK
-ÜBERDENKEN DER EXISTENZ EINER WORTART ADJEKTIV – ÜBERLEGUNGEN ZU EINER NEUEN ABGRENZUNG VON „ADVERB“ UND „ADJEKTIV“ Elke HAYASHI-MÄHNER
-ドイツ語の過去表現 — 日常語を言語史的に見る 黒田 享
-SPRACHE-BILD-TEXTE ALS UNTERSUCHUNGSGEGENSTAND DER TEXTLINGUISTIK? EINIGE BEMERKUNGEN ZU CHANCEN UND GEFAHREN EINER LINGUISTISCHEN BILDANALYSE Dorota MILLER
-REFERENZGRAMMATIK ZWEIER FREMDSPRACHEN – WESEN, ZIELE, AUFBAU Krzysztof NYCZ
-TEXTOPTIMIERUNG DURCH AUFBAU SEMANTISCHER NETZE Christopher M. SCHMIDT
-KONTRASTIVE TEXTSORTENANALYSE: GESTALTUNG DES KOMMUNIKATIONSVERLAUFS IN REISEPROSPEKTEN Marta SMYKALA
-DIREKTIVE SPRACHHANDLUNGEN IN DER POLNISCHEN UND DER DEUTSCHEN WIRTSCHAFTSKOMMUNIKATION AM BEISPIEL DER GESCHÄFTSBRIEFE Iwona SZWED
-ドイツ語コピュラ文における冠詞の使い分けに関する一考察―日本語を母語とする学習者の観点から 高橋 亮介
-DEIXIS IN DER GRAMMATIK: SPRACHE ALS KOMMUNIKATIONS- UND WAHRNEHMUNGSMITTEL 田中 愼
第5号/ヨーロッパ映画の現在
A5版/全155ページ/2011年3月刊行
- LOOKING ACROSS THE CHANNEL/John Williams
- 巨匠たちの改作―『どん底』をめぐって/狩野良規
- ポルトガル映画:芸術とオーディエンスのコントラスト/マウロ・ネーヴェス
- 映画に見るスペイン社会の変遷/エレナ・ガジェゴ
- クリストフ・オノレ『美しい人』におけるフランス映画の現在/吉村和明
- 今、イタリア映画を開くために/押場靖志
- 若きドイツ映画におけるヨーロッパ―ハネス・シュテーアと『ワン・デイ・イン・ヨーロッパ』-/ライノルト・オプヒュルス鹿島
- ハンガリー映画における1956年の動乱:動乱当時から現在にかけて/マーライト・ティタニラ
- 消去のメタファー -キーラ・ムラートワの芸術手法―/村田真一
第4号/日本オーストリア交流の歴史と現在
A5版/全107ページ/2010年2月刊行
Voreort/Jürgen Draschan
- Aoki Shuzo. Ein Bindeglied zwischen Japan, Deutschland und Österreich/Niklas Salm-Reifferscheidt
- Die frühe Japansammlung im Museum Für Völkerkunde in Wien/Bettina Zorn
- Zwischen Klischee und Dokumentation. Das Japanbild von Wilhelm Burger, Fotograf der Ostasienexpedition 1869 -1871. Betrachtungen zur Ikonographie der fruühen Photographie in Japan/Johannes Wieninger
- Generalmajor Theodor Edler von Lerch. Wie der Alpine Schilauf nach Japan kam/Harald Pöcher
- Drei Generationen zwischen Wien und Tokio.Oder “Wien ist nämlich nicht so weit von Moskau…” -Ein Interview mit Ayako Shigemitsu über ihr Leben und ihre Zeit in Österreich/Jürgen Draschan
- Wahlselbstbilder – Inszenierung Kultureller Identität in Japan und Österreich/Iris Mach
- “・・・dient zur Kenntnisnahme・・・”. Die Baugeschichte der neuen Österreichischen Botschaft Tokio 1974 -1976 – ein Tagebuch/ Georg Pöstinger
- Österreich-Japan Jahr: Ein wirtschaftlicher Rückblick. Die Förderung des österreichischen Außenhandels in Japan unter besonderer Bezugnahme auf Japan-Austria 2009/Klaus Hofstadler
第3号/文学におけるモダン
A5版/全140ページ/2009年12月刊行
はじめに/小泉進
- シラーとモデルネー「ドン・カルロス」を手がかりに/ 木田博之
- 模範なき世界としての「近代」-H.V.クライストにおけるパラダイムロストとパラダイスロスト/眞鍋正紀
- モダンレジェンドと文学-ハイネの「ローレライ」を例に/志村哲也
- 近代の情熱と静かな消失-ベンヤミンのシュティフター解釈について/磯崎康太郎
- Karl Kraus im Kontext der literarischen Sprachreflexiion der Moderne/Christian Zemsauer
- 「新ドイツ評論」の役割-ホフマンスタールの読者像から/加藤由美子
- モデルネの叙事詩-「ベルリン・アレクサンダー広場」とA・デーブリーンのモデルネー/粂田文
- H・ブロッホ「夢遊の人々」における死の相貌/早川文人
- 近代的「個人」の戯画-エリアス・カネッティの小説「眩暈」におけるパラダイム転換/宍戸節太郎
- ベンヤミンと筆跡/平野嘉彦
第2号/ヨーロッパ映画における移民たち(在庫切れ)
A5版/全252ページ/2008年12月刊行
はじめに/R・オプヒュルス=鹿島
総論(招待講演)映画と現実とヨーロッパと/狩野良規
各論
- “I’ll have Half a Cup” Identity and choice in “British Asian” Cinema/ John Williams
- “Katzelmacher” and “Angst essen Seele auf” – Immigrants and Non-immigrants in Fassbinder’s early films/ Gisela Doi
- Underscoring Differánce:The Role of Music in Fatih Akin’s Head on/ Gordon Gamlin
- Juliet under the Scarf?-The Figure of the young Female Immigrant in Selected Recent German and European Films/ Reinold Ophüls Kashima
- Les visages de l’immigration dans le cinéma-cinéma populaire en France dans les années 1980-90 -Le Cas de Coline Serreau/ Isabelle Hasegawa
- Einheimische und Ausländer im Dokumentarfilm Ausländer raus! Ein Analyse des Films über die Kunstaktion Bitte liebt Österreich von Christoph Schlingensief/Christian Zemsauer
- 「隠された記憶(caché)」-投影された現代フランスの移民問題/浜野明大
- ステレオタイプからの脱却-90年代以降のドイツ映画におけるトルコ系移民描写の変化/渋谷哲也
- トーマス・アルスラン「Dealer」における移民の職業生活のイメージ/渡辺政弥
- 「移民キャラクター」の政策思想とその需要-マスメディアの現実と商業資本主義、映画メディアの可能性/眞鍋正紀
- マノエル・デ・オリヴェイラの作品におけるヨーロッパ/マウロ・ネーヴェス
- パネルディスカッション「ヨーロッパ映画における移民たち」
第1号/ヨーロッパ統合の現状と課題-EUと構成国の現状を多角的に分析する-
A5版/全141ページ/2008年3月刊行
はじめに
第一部/大統領選挙後のヨーロッパ
- 2007年大統領選挙のフランス/中村雅治
- 2007年大東朗選挙後のフランスの欧州政策の行方/C・ルケンヌ
- グローバル化に立ち向かうフランス経済/J・L・ムキエリ
- 欧州統合とフランスのガバナンス/久邇良子
- 共和国、ライシテ、サン・パビエ-一つの事例から/水林章
第二部/ローマ条約調印50周年のヨーロッパ
- ヨーロッパの多文化主義/J・C・オロリッシュ
- ドイツとEU-理性に由来する情熱/M・P・メル
- 欧州経済のグローバル化と新産業政策/長部重康
- ヨーロッパとイスラーム-何が共約不可能なのか/内藤正典
- EUと国内政治~加盟国国内政治過程の「ヨーロッパ化」をめぐって/河崎健