5/21、外国語教育と動機づけに関するFD講演会が開催されました
2024年5月21日、関西大学外国語学部、同大学院外国語教育学研究科の竹内理教授にお越しいただき、「そこに動機はあるんか?外国語教育と動機づけの関係」というテーマでご講演いただきました。
竹内教授は、言語習得の成功者の勉強法とともに、学習者の動機づけ(モチベーション)について研究していらっしゃいます。教授によれば、言語の教授法や教材など、言語学習の方法論をどれだけ改善しても、学習者に学習の「動機」がなければ、言語を習得してもらうことは難しいと言います。その上で本講演では、言語を学ぶ学習者の動機づけを高めるための重要なポイントについてお話しくださいました。
学習者の動機づけを高めるためには例えば、学習者に具体的な目標を設定させることや、学習者の自己効力感(自分にはこれはできると信じ込む感覚)を高めてあげること、学習の仕方を具体的に教えてあげることなどが重要だと言います。 竹内教授は今回の講演において、これらのことの根拠と、具体的な教授方略を非常に明確に、また、会場を大いに沸かしながらご教授くださいました。
講演後、会場からは、実際に授業を運営していく際の具体的な質問(同じクラスで学ぶ学習者たちのレベルが異なるときの対処法や、クラスの規律を保つ方法、学習者たちのジェンダーによる差異、自発性のない学習者たちへの対応法など)が飛び交いました。竹内教授は、そうした質問に対しても明快なアドバイスをしてくださいました。
今回の講演会は、日々、言語を教える授業を担当している外国語学部の教員たちが、明日からでも使えるような助言を得ることができた、大変有意義なものとなりました。