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卒業論文・卒業研究
池内 悠里さん（中東・アフリカ研究コース）
魔法の絨毯でチュニジアへ！？
まさか「チュニジアのジャスミン革命」について卒論を書くとは、自分さえ、まったく想像していかなかった。中東地域は2011年アラブの春をきっかけにその在り方が大きく変化している。それは私が目の当たりにした「世界の歴史が動くさま」であり、同時代にその運動を追えることに大きな魅力と衝撃を感じた。運動の発端となったチュニジアの革命には、これまでのアラブ革命には無かった人間本来の自由と尊厳の姿がよく表れている。卒論ではそのような人々の行動の連鎖に焦点を当て、同国の市民社会の在り方を考えてみた。振り返れば、アジア文化副専攻（2014年度より中東・アフリカ研究コースに改称）での学びは自分と向き合う機会に恵まれてきた。中東の知識などゼロに等しいことへの不安。勝手に抱いていた中東の姿を打ち壊すことへの期待。新たな知識と知識が結びつくことへの喜び。実際の学びは、魔法の絨毯のごとくスイスイと世界を駆け巡ることはできないけれど、自分の中に二つの世界を持つ、その面白さにあなたも出逢えることを約束する。
（2012年度外国語学部ロシア語学科卒業、錦明印刷株式会社勤務）
