HOME > 研究コース紹介 > 卒業論文・卒業研究 目次 > Vol.4 片瀬 圭祐さん

研究コース紹介

卒業論文・卒業研究

片瀬 圭祐さん(ロシア・ユーラシア研究コース)

 私の卒論研究の目的は、ロシア象徴主義演劇の特質を解明することでした。1,2年生で語学の基礎を固め、モスクワ留学中、すばらしい舞台作品に毎日のようにふれました。そして、留学を挟み、語劇祭でロシア語劇も上演しました。そのような学生時代のロシア研究をまとめるために、このテーマを選んだのです。
まず時間をかけたのが、資料収集です。日本語文献が少ないため、ロシア語でたくさん読みましたが、初めは1ページ読むのに30分以上かかることもありました。それでも、毎日欠かさずロシア語に触れるうち、目で追うスピードが加速し、読解力も高まったのです。そして、ゼミで議論しながら、持論をうまく伝えようとする時にさらに苦労しましたが、研究の醍醐味がわかり、ロシア文化に関する理解が一段と深まりました。また、卒論研究の成果は、ロシア演劇の授業でVTR鑑賞した『かもめ』の登場人物の対比への気づきや、翻訳ではわかりにくい作品の不条理性の読み取りへと、楽しくつながっていきました。
卒論執筆には少なからぬ時間と労力を要しますが、将来にとって、必ずや大きなプラスになるでしょう。卒業論文という一生に一度の貴重な機会を与えてくださった先生方に、感謝の気持ちでいっぱいです。

(外国語学部ロシア語学科)

↑このページのTOPへ