オリエンテーション・キャンプを通じて得るもの

折館 知奈

 4月5日・6日、私はフランス語学科ヘルパー長としてオリエンテーション・キャンプに行きました。毎年行われている「オリエンテーション・キャンプ」は新入生のための行事ですが、学科の先生方に加えて上級生のヘルパーも参加します。新入生が良い大学生活を始められるように、履修登録のやり方やカリキュラム説明を行うものです。また、新入生同士が仲良くなることができるように、ヘルパーが企画したレクリエーションをする時 間もあります。ヘルパーは、上智大学の各学科にいますが、フランス語学科では、10名(2・3年生各男子2名と女子3名)の構成です。オリエンテーション以前にも入学時の学科集会の補助をしたり、キャンパスツアーを行なうなど、新しい生活が始まる新入生をサポートする活動をしています。

2018年度のヘルパー10名。通称「ヘルパーカー」を着ています。

2018年度のヘルパー10名。通称「ヘルパーカー」を着ています。

 今回のオリエンテーション・キャンプでは、新入生70名と先生方5名、ヘルパー10名が富士緑の休暇村に一泊二日の滞在をしました。二日間の日程の中では、3回の学科集会が主な活動です。まず先生方からフランス語学科のカリキュラム説明や1年次に履修する科目についての説明があり、その後各グループに分かれて再び履修登録がより細かく説明されました。ヘルパーは各々履修について勉強し、新入生に質問されたことは答えられるようにしています。学科集会の時間以外に履修についてわからない事を聞く時間を設けたりしました。もちろん履修に関することの他にも、アルバイトやサークルなどについての質問や不安など、新入生とさまざまなことについてお話する機会が多くありました。

 私は、ヘルパーとしては昨年2017年度と今回と二度、オリエンテーション・キャンプに参加しましたが、各年次それぞれ別の雰囲気があると気づきました。今年の一年生はとても朗らかで、初めて会ってからまだ3回目だとは思えないほどお互いの仲が良く、今後がとても楽しみになりました。フランス語学科は、先輩と後輩の縦の繋がりが強く、もちろん同学年の横の繋がりも強い学科です。今年の1年生は果たして、どんな風に先輩や同期と仲を深めていくのだろう、と考える瞬間が何度もありました。また、ヘルパーは3年生で終了、私にとっては今回が最後のオリエンテーション・キャンプですから、3月から準備してきたことが全て終わってしまうと思い、二日目には徐々にとても悲しくなったことも覚えています。

 私自身が 1年生の時に新入生の側でオリエンテーション・キャンプに参加した時には、ヘルパーの先輩とたくさん話をし、「わからない事はヘルパーの先輩に聞こう!」と思い、何だか安心した記憶があります。その後、新学期が始まってからも実際にヘルパーの先輩に助けられましたし、色々な面でお世話になってきました。そのことがキャンプの間も何度も頭を横切り、今年の新入生にとって私も同じような頼れる存在になれていたらいいなと思いました。

全員の記念写真です。全員が集まる機会はまれ、思い出の一枚になることでしょう。

全員の記念写真です。全員が集まる機会はまれ、思い出の一枚になることでしょう。

 オリエンテーション・キャンプを通じて、新入生同士が仲を深めるのをサポートすることと、新学期への準備が出来るようにサポートすることがヘルパーの主な役目だと思いますが、今回その後も頼ってもらえるような信頼関係を築く事が出来たのではないかと感じています。個人的には、終わってしまったという一抹の寂しさはありますが、今年の1年生の大学生活の始まりを支える事ができたという一種の達成感を得ることができました。来年の新入生もこのオリエンテーション・キャンプを経て素敵な大学生活を始められるようにこの行事が続いていくことを願います。

参考リンク:
オリエンテーション・キャンプの歴史(大学HP)