「持続可能な教育目標 (SEGs)〜CLILによる概念知識の獲得と思考力の育成〜」
この講演では、CLILの学びを持続可能(長期的転移)にするための実践例を示し、理論を解説する。具体的には、最初に共通のテーマ(「色」「絵画」「異文化理解」)を扱う小中高での通常の英語と概念型CLILの教材・授業比較を行ったうえで、「概念知識力」「活用思考力」「学習言語力」からなるCLILによる持続可能学習の理論を提示する。また、そのようなCLIL的学力と大学受験指導の関係についても触れる。
「概念知識に着目したsoft CLILの授業実践報告〜私立中高と高専での実践例〜」
2023年度当初より、社会課題を英語で扱うsoft CLILを現任校4年生に対して実践してきた。その際、学習内容は概念知識をベースにして設定している。概念知識を中心に学習内容を整理することで、学生はそれらの内容を相互に関連づけたり、自身の経験との関連を考えたりしながら学習をすすめている様子が見受けられた。このように学習した概念知識を様々な場面で学習者が主体的に応用することを「学習内容の転移」と呼び、これがコミュニケーションの必然性を高めると発表者は理解している。同様に概念知識を学習内容として据えた授業を、現任校2年生に対しても実施している。こちらの授業では検定教科書を使っているため、その内容にあわせた概念知識を学習内容として設定した。この場合でも「学習内容の転移」が見られ、それによる活発なコミュニケーション活動が観測された。上記のような学習効果を、実際の授業映像や学習者の発表映像を流しながら説明していきたい。
“Concept-driven soft CLIL practice for secondary school students”
This workshop aims to help teachers introduce CLIL methods into high school English classes such as English Communication. It will introduce techniques for analyzing and adapting content from MEXT-approved textbooks for Soft CLIL. In the demonstration lesson, participants will take the role of students in a lesson using MEXT-approved materials. Participants will not only experience how students improve their comprehension of the text’s language but also of the underlying concept of the text: “wasei-eigo.”
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