受付開始 9:30
【第1部】10:00-12:00 分科会(対面とZoom)
研究発表 「複言語・多言語教育の取り組み」
◆分科会1 小・中・高・大学の部 410教室
10:00~ 言語への目覚めの出前授業の成果と課題―学習者の言語態度中心に
クロス ルベン(オンライン発表)
10:30~ 大規模小学校での複言語学習―課題解決に向けた取り組み
岩居 弘樹(大阪大学)
大前 智美(大阪大学)
11:00~ 英語以外の外国語科目の推移は都道府県でどう異なるのか―5県の公立高等学校の事例を通して―
岩崎 和彦(長崎大学多文化社会学研究科博士後期課程)
11:30~ 2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)を探求する―外国語学部英語学科の3年次ゼミナールにおける試み
神谷 善弘(大阪学院大学)
◆分科会2 高校の部 409教室
10:00~ 高等学校における教養としての第二外国語教育
滝口 秀人(自由ヶ丘学園高等学校)
10:30~ SFCにおける高大接続のスペイン語教育―多言語多文化社会構築に向けて―高等部におけるCEFR準拠の教科書を使用した実践例
小倉 麻由子(昭和女子大学)
高畠 理恵(慶應義塾大学)
11:00~ 映画を用いた外国語授業―高等学校ドイツ語授業における使用可能性を探る
小池 駿(高等学校非常勤講師)
11:30~ 日韓高校生交流の現状と課題 ―広島県立海田高等学校の姉妹校交流を中心に
新長 太(広島県立海田高等学校)
◆分科会3 大学の部 408教室
10:00~複層的文化理解を目指した教育実践―中・韓両言語連携プロジェクト紹介
西 香織(明治学院大学)
阪堂 千津子(武蔵大学)
10:30~メタバースとVRを活用して学習者と共創する中国語学習環境のデザイン
杉江 聡子(北海学園大学)(オンライン発表)
11:00~ オンライン国際協働学習を通じた複言語・複文化教育の実践と学習効果の分析
金 銀珠(北海道情報大学)
サイモン ソーラ(北海道情報大学)
広奥 暢(北海道情報大学)
11:30~ 言語権の重要性を考察するための題材―多文化クラスにおける試み
山田 悦子(北海道大学)
【第2部】13:00-15:00(対面のみ) 410教室
開会・挨拶
13:00-13:20
山崎 吉朗(JACTFL 理事長)
岡田 隆(上智大学 学術研究担当副学長)
田井 祐子(文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 外国語教育推進室長)
基調講演
13:20-14:50
野間 秀樹 (元東京外国語大学大学院教授)
「生きるための言語 -多元主義と複言語主義から言語教育=言語学習を照らす-」
私たちは生まれ落ちたときから、ことばのただ中に生きている。今日の言語のありようは、まさにことばのパンデミックとも言えるほどの、押し寄せることばに満ち溢れている。他方ではことばによる疎外や抑圧が絶えない。言語教育=言語学習は、〈言語はいかに在るか〉という根底的な問いから出発し、言語の原理論的な共生性を踏まえ、〈生きるための言語〉、〈共に生きるための言語〉を目指すことが求められている。大らかにして柔軟な多元主義、複言語主義から、母語と非母語を視野に入れた言語教育=言語学習のありかたを、多様な角度から照らし返す。
【第3部】15:00-15:50 (対面)事業報告
「文科省事業成果報告会-授業づくりのための支援ツール:教材と単元指導案様式」
山崎 吉朗(JACTFL理事長)
水口 景子(公益財団法人国際文化フォーラム)
野澤 督(大東文化大学)
菅沼 浩子(アサンプション国際高等学校)
松川 雄哉(早稲田大学)
山下 誠(神奈川県立麻生総合高等学校)
山下 一夫(慶應義塾大学)
本報告会では、外国語教育に関する文部科学省委託事業を受けている名古屋外国語大学・大東文化大学と慶應義塾大学の研究プロジェクトの成果を報告する。
平成29年度に「外国語教育強化地域拠点事業」(以後、「グローバル化に対応した外国語教育推進事業」、「グローバル化に対応した多様な外国語教育推進事業」)が開始されて以来、この二つの研究チームは令和6年度まで継続して事業を受託し、日本の中等教育における英語以外の外国語教育の改善・充実を目指して拠点校となる複数の高等学校とともに研究プロジェクトを進めてきた。
今回は、名古屋外国語大学・大東文化大学はフランス語教材を、慶應義塾大学は単元指導案様式をそれぞれ紹介し、授業づくりに活用可能な具体的な成果物を会場の皆様と共有する。また、こうした事業活動の成果は、これからの日本の中等教育における外国語教育を推進する上でも重要な役割を果たすことを示したい。
【第4部】15:55-17:10 (対面)
「多様な外国語を学ぶ高校生の声」 #◯◯語好きと繋がりたい #2025
JACTFLは設立当初より、中等教育、特に高校における多様な外国語教育の普及・推進を活動目的としてきた。その間、主に教育制度の問題に焦点を当て、会員の様々な研究を紹介してきたが、直接、学習者である高校生の意見や要望に耳を傾ける機会は乏しかったと言える。
そこで、前回のシンポジウムで初めて会場で高校生の声を直接聞く機会を設け、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語を学ぶ高校生たちに、同じ年代の高校生に向けたメッセージを伝えてもらった。今年も昨年に引き続き、多様な外国語を学ぶ高校生の声をお届けしたい。
今年は、フランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、アラビア語を自ら選択し学ぶ高校生が発表する予定だ。是非、彼らのさまざまな思いに対して、外国語教育に携わる方々に耳を傾けていただきたい。そして、高校生とともに、今後のわが国の外国語教育の在り方について考えていきたい。
閉会・挨拶 17:10-17:15
山崎 吉朗(JACTFL 理事長)
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