図書は 2024年 3月現在、 21,918冊 （和書 13,987冊 、洋書 7,931冊 ）を所蔵します。また、主な分類は、辞書・事典等参考図書、聖書、聖書注解書、哲学、神学、諸宗教対話に関するもの、ヴァチカン回勅等資料、日本におけるキリスト教、キリスト教諸宗派、ユダヤ教、キリスト教文学、宗教美術、カトリック教会史料等です。雑誌タイトル数は和雑誌123点、洋雑誌28点、新聞5点所蔵しています。
上智大学教職員、学生、館友会員が利用できます。学外利用者（本学図書館指定校所属の方を含む）につきましては、本学図書館の利用方法に準じます。来所の際、必ず中央図書館入口受付にお立ち寄りください。また、あれば紹介状（所属研究機関、利用図書館等発行のもの）をお持ちください。
上智大学図書館外部者の利用案内 https://www.lib.sophia.ac.jp/guide/services/external
なお、図書貸出については以下のとおりです。
（図書貸出）
・貸出範囲：上智大学教職員・大学院・学部学生（館友会員、学外利用者は閲覧・複写のみ可能）
・貸出冊数：図書館規定冊数に従う
・貸出日数：図書館規定期間に従う
原則、貸出禁止。館内閲覧、複写は可能です。
マルティン・ルターがドイツ語に翻訳した聖書（ルター聖書、1534年全訳完成）に華麗な挿絵をつけた豪華版で、1560年にフランクフルト・アム・マインで、印刷術の黎明期の最も著名な出版家ジークムンド・フォイエルアーベンド（1528-1590年）により出版された。フォイエルアーベンドは、宮中伯（Pfalzgraf）フリードリヒⅢ世からルター聖書出版の特権を与えられ、1602年まで13版を重ねたため、フォイエルアーベンド聖書と総称されるが、本書はその初版である。
ルター聖書がドイツ語の発展に大きな影響を及ぼしたことはよく知られている。そればかりでなく、ルターは挿絵を入れることで読者の理解を視覚をとおしても深めようとした。フォイエルアーベンドはジクムンド・ゾリス、ヨスト・アンマンという著名な木版画家の協力を得て芸術性の高い聖書を出版し、挿絵入聖書のモデルとなり、プロテスタント教会だけでなくカトリック教会でも広く影響を及ぼした。それゆえフォイエルアーベンド聖書は聖書学、ドイツ語学、芸術学の学際的価値を有する。
本研究所が所蔵するVD16B2747は、バイエルン州立図書館（ミュンヘン）、オーストリア国立図書館（ウィーン）などに７件が公的図書館に所蔵されているのみの希観本である。
