2023年10月24日 19:49:21

【国際シンポジウム】第二次世界大戦後の在中朝鮮人社会:「満洲国」崩壊から延辺朝鮮族自治州創設まで 2023年11月5日(日)開催します

1945年8月、帝国主義日本の敗亡と傀儡「満洲国」の崩壊が確定されると、それまで事実上日本の支配下にあった中国東北地方を中心に生活していた在中朝鮮人社会は一挙に流動化します。権力の空白化によって混乱する中国東北地方から「解放」を迎えた故国・朝鮮半島への帰還を目指す者が続出する一方、中国での継続居住を選択した者も、ほどなく本格化する国共内戦(解放戦争)のはざまで、安定した生活の糧を必死に追い求めていました。
 国共内戦の終結と中華人民共和国の樹立(1949年)、朝鮮戦争の勃発(1950年)と延辺朝鮮族自治州の創設(1952年)へと至る激動した中国現代史のなかで、朝鮮族はどのように生き抜いたのでしょうか。中国と朝鮮半島を跨ぐ複雑な政治背景を抱えながら、「在中朝鮮人」はいかにして「中国朝鮮族」へと生まれ変わったのでしょうか。第二次大戦終結後に起きた中国の巨大な社会変動を視野に入れつつ、日本では未だ注目されることの少ない中国朝鮮族エスニシティの変遷過程に焦点を当てた興味深い議論と検討を行いたいと思います。中国朝鮮族近現代史を専門にされる廉仁鎬(ソウル市立大学)と孫春日先生(延辺大学)お二人の碩学を国外からお招きし、日本国内の少壮研究者とともに議論を深めます。

講演:廉仁鎬(韓国・ソウル市立大学名誉教授)
題目:もう一つの韓国戦争-満州朝鮮人の「祖国」と戦争
討論:孫春日(中国・元延辺大学教授)
   李海燕(日本・東京理科大学准教授)
   田中隆一(日本・立命館大学コリア研究センター客員研究員)
司会:鄭雅英(日本・立命館大学特任教授)

主催上智大学アジア文化研究所、朝鮮族研究学会
日時2023年11月5日(日)14:30-17:50(受付は対面/オンラインともに14:10〜)
テーマ【国際シンポジウム】第二次世界大戦後の在中朝鮮人社会「満洲国」崩壊から延辺朝鮮族自治州創設まで
講師講演:廉仁鎬(韓国・ソウル市立大学名誉教授)
討論:孫春日(中国・元延辺大学教授)
   李海燕(日本・東京理科大学准教授)
   田中隆一(日本・立命館大学コリア研究センター客員研究員)
司会:鄭雅英(日本・立命館大学特任教授)
会場対面(上智大学6号館305)/オンライン(Webinar)
使用言語日本語・韓国語(同時通訳あり)
申し込み対面、オンライン参加ともに以下のリンクから【必ず】事前に申し込みをお願いします。期限:11月2日(木)まで。
https://sophia-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN_VLqe12CCRQCub_NToR3P3w
お願いzoomの通訳機能を使った同時通訳になりますので、対面参加で通訳機能をご利用の方は、お手数ですがzoomアプリをインストールした媒体(ノートPC・携帯電話など)とイヤホンをご持参ください。
問い合わせアジア文化研究所
i-asianc*sophia.ac.jp(*を@に変えてください)