■ 講演会

2022年06月01日 12:32:14

「旅するアジア」講演会「カンボジアで影絵芝居の伝承を担う一座の試み −コロナ禍における無形文化遺産−」を2022年6月25日(土)開催します。

カンボジアのシエムリアプ州で伝えられてきた大型影絵芝居スバエク・トムは、演じる一座の数が極めて少ない芸能です。かつては葬送儀礼や国内の大きな行事で演じられてきた芸能でしたが、90年代以降は主に海外からの観光ツアー向け上演等をたよりになんとか継続されてきました。そしてコロナ禍が長引く中、スバエク・トムは現在あらたな危機に直面しています。
シエムリアプ州で最も古い一座であるティー・チアン一座は、1970年から20年以上続いた内戦により消えかかっていたスバエク・トムを復活させ、次世代へ継承されていくよう活動を続けてきました。しかし上演機会を失った今、座員たちは一座の存続のみならず、この芸能自体の存続もあやういと感じ、将来に向けての不安を募らせています。
本講演では、無形文化遺産がその地で生き続けるために必要なことや、外部者としてのかかわり方を考える一例として、このティー・チアン一座の活動とコロナ禍の影響、日本からの支援によって現地で行われた小学校上演の様子についてお話します。

主催上智大学アジア文化研究所
後援:カンボジアの小学校でのスバエク・トム上演を支援する有志の会
日時2022年6月25日(土)14:00−15:30(開場13:40)
テーマ「カンボジアで影絵芝居の伝承を担う一座の試み −コロナ禍における無形文化遺産−」
講師福富 友子(ふくとみ・ともこ)氏
上智大学、慶應義塾大学非常勤講師

1997〜2000年にティー・チアン一座でスバエク・トムを学ぶ。
著書に『旅の指さし会話帳 カンボジア』(情報センター出版局)等。
スバエクの会代表
場所上智大学2号館4階401教室(2−401)(オンラインによる同時配信もあります)
https://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya.html
申込対面参加、オンライン参加いずれも6月23日(木)までにお申込みください。お申込み後に登録メールアドレス宛に詳細をご案内します。
申込フォーム: https://forms.gle/SqgHde3y2SXMhSgS9
問い合わせ上智大学アジア文化研究所
Email: i-asianc@sophia.ac.jp