■ 講演会

2014年06月04日 09:52:24

*受付は終了させていただきました。<旅するアジア2014>第2回 マレーシアの影絵芝居:ワヤン・クリッ・クランタン「Lima Pahlawan 5人の勇者」が2014年7月4日(金)に開催されます。

東南アジア各地で古くから演じられてきた影絵芝居は、地域によって人形も物語も、その上演スタイルも少しずつ違っています。マレーシアのマレー半島東海岸北部のクランタン州を中心に伝わる「ワヤン・クリッ・クランタン(Wayang Kulit Kelantan)」は、ダランと呼ばれる人形遣いが細かく細工された全ての人形を一人で操り、物語を語ります。演奏者たちは、シーンに合わせて音楽を演奏します。
クランタン州では、1990年にPAS(汎マレーシア・イスラーム党)が州政府与党となり、州内で様々な「イスラーム化」政策が実施される中、ワヤン・クリッには「非イスラーム的要素」が含まれているとされ、州内での上演は制限されています。現在では、クアラルンプールなどで上演されていますが、もちろん日本で上演されるのはとても貴重な機会です。ワヤン・クリッの現状などを含めた解説とともにお楽しみください。

主催上智大学アジア文化研究所
協力ITBM (Institut Terjemahan & Buku Malaysia)、
ムティアラ・アーツ・プロダクション
日時2014年7月4日(金)18:00-20:00(17:30開場)
テーママレーシアの影絵芝居:ワヤン・クリッ・クランタン「Lima Pahlawan 5人の勇者」上演
講師戸加里康子(一橋大学)マレーシア語通訳・翻訳

一橋大学社会学部在学中、マレーシア国立マラヤ大学に留学(1991-93年)。大学卒業後NHKに入局し、国際局(現・国際放送局)にて、ラジオジャパン・マレー語放送ディレクターとして、主にマレーシア語での番組制作に携わる。その後、在マレーシア日系企業で通訳兼コーディネーターとして勤務。2003年から一橋大学社会学研究科地球社会研究専攻で、マレーシア・クランタン州のワヤン・クリ(影絵芝居)を事例に、イスラームと伝統芸能との関係、文化政策が演者の実践に与える影響などについて、調査・研究を行っている。2007年、国際交流基金アジア次世代フェローシップフェローとして、一年間クランタン州を中心にワヤン・クリの上演実態の調査を行った。

演者人形遣い(Dalang)Roslan Harun(ロスラン・ハルン):パハン州出身。国立劇場Istana Budaya所属音楽家、楽器製作者。伝統音楽家及び人形遣いから、伝統音楽、影絵芝居(wayang kulit)を学ぶ。マラ工科大学(UiTM: Universiti Teknologi Mara)で音楽学を学んだ後、2006年から07年まで韓国に留学。トングク(東国)大学校と(韓国)国立劇場で学ぶ。15年間にわたりIstana Budayaにて伝統音楽家として演奏活動を行う。様々な海外公演にも参加。
演奏者Rahimidin Zahari(ラヒミディン・ザハリ)、Che Mat Jusoh(チェ・マット・ジュソー)、Mohd Nawi Jusoh(モハマド・ナウィ・ジュソー)、Che Fauzi Abdullah(チェ・ファウジ・アブドゥッラー)、Dahari Che Seman(ダハリ・チェ・スマン)
会場上智大学四ツ谷キャンパス 中央図書館8階 821号会議室
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_Yotsuya http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya 
定員100名
参加申込み申込みが定員100名に達したため、申し訳ございませんが受付を終了させていただきました。
 (当日開催時間になりもし空きがあった場合はお入りいただけますが、席の保証はいたしかねます。)