イスラーム地域研究

上智大学は「NIHUプログラム・イスラーム地域研究」による拠点形成事業の一翼を担い、日本のイスラーム研究を支える研究機関の一つとして、「イスラーム研究センター(略称:SIAS)」を設立しました。

本センターは大学共同利用機関法人・人間文化研究機構(NIHU)との共同によって日本のイスラーム地域研究を推進する機関であり、独自の活動を展開しつつ、中心拠点である早稲田大学イスラーム地域研究機構他、東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター・イスラーム地域研究部門京都大学イスラーム地域研究センター東洋文庫研究部イスラーム地域研究資料室と協力してネットワーク型の研究組織を形成しています。

また、2008年から本プロジェクトが採択された文部科学省委託事業「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」の一環として、アジア文化研究所内に「イスラーム地域研究機構(略称:SOIAS)」を設立し、イスラーム研究センターと連携をしながら活動を推進しています。

「NIHUプログラム・イスラーム地域研究」は2006年より開始されましたが、2011年からは2期目に入りました。第2期において、本センターでは「イスラーム近代と民衆のネットワーク」というテーマに関わる研究グループを編成し、「政治運動から自立したイスラーム運動の社会的側面」、「民衆的イスラームの拡大と発展」、「東南アジアから、中東、アフリカまでをつなぐイスラーム・ネットワークの実態」の3つを具体的な研究課題に掲げて共同研究を進めています。また、「イスラーム地域研究機構」では、公募研究「イスラーム社会の世俗化と世俗主義」と拠点強化事業「イスラームをめぐる諸宗教間の関係の歴史と現状」の2つのテーマに取り組む研究グループも組織して研究活動を行っています。