在学生レポート

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幼稚園から英会話を学び、高校では国際教養科に進学。中学校の吹奏楽部で、ドイツ語での音階表記に触れたこともあり、高校では第二外国語専攻としてドイツ語を選択。その後、ドイツの魅力にのめり込みドイツ文学を学べる大学を目指すことに。

ドイツ文学科2年 岡野真歩

ドイツ文学科一筋に目指してきたのですね。

ドイツ語は発音が英語と違うところや、名詞に性別があるところが難しくもあり面白かったです。また、特に日本でも馴染み深いドイツのグリム童話は意外と原文は残酷な表現が多く、面白いなと関心をもっていました。
担任の先生と進学相談で面談した際、「ドイツ文学をやるなら高みを目指そう」と背中を押していただき、上智大学ドイツ文学科を目指すことになりました。

入学してからの勉強はどうでしたか。

一番初めに英語のbe 動詞にあたるものを覚えなくてはならないのですが、基本は高校時代に学習していたので、少しアドバンテージがありました。それでも、知らない動詞や文法事項が出てくると大変でした。どの学習にも言えることではありますが、特に語学系の学習はきちんとやらないとついていけなくなる印象です。

また、宿題の量がとても多く夏休みにも宿題が出ます。予習も、難しいドイツ語の全訳をしなければならないので、そのあたりがきついと感じることもあります。
ただドイツ語を話したり読むために必要な基礎知識なので、1,2年で頑張れば3年生でかなりドイツ語の力がついてくると思います。

ドイツ文学科のイメージは入学後に変わりましたか?

音楽に興味があってドイツ文学科に入りましたが、「詩」の解釈についても面白いなと思うようになりました。作品の解釈によって言葉が持つ意味や効果が変わるとは、今まで考えたことがなく、授業で大きな気付きを得ることができました。例えば中村先生の授業でおこなった「人員削減」と言う詩は、最後「ああ」というため息で終わります。ため息の感じ方によって嬉しいため息なのか、悲しい絶望に満ちたため息なのかとか、その辺の解釈が分かれたりして面白いです。

2021年からオンラインを活用したプログラム「オンラインタンデムコース」が開始されたと聞きました。

以前は2年次の秋学期にデュッセルドルフ大学にて半年間集中的にドイツ語を学ぶ在外履修制度があり、ドイツへの留学ができていたのですが、ご存じのように世界的に新型コロナウイルスが流行し、留学できない状況にありました。

それでも両校の交流をおこないたいという思いのもとに、言語交換をおこなうオンラインタンデムコースが開始されました。タンデムパートナーと毎週日曜日に集まって、語学の学習や質問のやり取りをしています。またタンデムの授業はドイツ文学科生限定の授業なので、そこはかなり魅力的ですね。

ドイツ文学科を目指す後輩に向けてひとことお願いします。

「英語でさえこんなに難しいのにドイツ語なんてどう学べばいいのだろう」「ついていけるか不安」という思いがあるかと思いますが、ドイツ文学科は毎日ドイツ語に触れる機会があり月曜から金曜まで必修が入っています。最初は文法の難しさなどで大変かもしれませんが、私も毎日ドイツ語に触れるうちに、自然と身に着いていきました。少しずつ慣れていくことが言語を学ぶ一番の近道だと思います。

文学を含めドイツ語圏の文化は、意外と私たちの日常にも潜んでいます。ドイツ文学科ではそれを一層知りたくなる刺激的な授業が多くあります。ドイツ語を学んで終わりではなく、言語の学びを起点として文学、芸術、言語について体系的かつ多面的に学ぶことができます。ドイツ語をもっと話したい、理解したいと思うのであれば、タンデムに参加してみたり、留学に参加してみたりいろいろ自分で積極的に行動できることがドイツ文学科の魅力かなと感じています。