地域研究専攻の研究教育活動は、外国語学部イスパニア語学科、ポルトガル語学科、アジア文化研究室における学部教育、イベロアメリカ研究所、アジア文化研究所、ポルトガル・ブラジル研究センター、アジア人材養成研究センターにおける研究活動と密接に結びついて展開されています。
専攻担当教員はいずれも、研究対象地域での長期の現地調査の体験を有し、現地語に堪能で、現在も調査を継続しています。その指導を受けて、博士後期課程の学生には、博士論文執筆の大前提として長期の留学や現地調査が奨励されています。さらに、博士前期課程の学生もしばしば、中短期の現地滞在を経て、その成果を反映させた修士論文の執筆を行っています。
近年は専攻として共同で行う研究教育プログラムが強化されつつあります。これまでも、専攻担当教員が科学研究費補助金などによって実施する共同研究に、大学院学生が研究協力者として参加し、様々な貢献をするとともに、自身の研究を深める機会を得ることが行われてきました。この数年はさらに、大学院学生を研究者として養成することに主眼をおいた研究プログラムにも積極的に取り組んでおり、文部科学省が実施する各種の取り組みにも採択されて、カリキュラムなどのいっそうの充実が図られています。