HOME > 学科紹介 > 英語学科

学科紹介

英語学科

英語で考える、英語で夢見る、
英語で行動する

 英語学科では、学生が高度な英語力を身につけ、世界の歴史、社会、文化、政治、経済、メディアに関する情報に直に触れることができるようカリキュラムを工夫しています。学生の知的興味を引き出しながら行う英語教育によって、英語「を」学ぶではなく、英語「で」学ぶことの大切さを伝えています。鍛えられた英語力を武器に、自己の内外に知的な世界を広げることのできる国際的な人材を育てることが、本学科のめざすところです。

英語学科公式WEBサイトはこちら

1. コミュニケーション能力の強化

 真の国際理解を達成するためには、自分の立場を主張すると同時に、相手の意見を的確に把握し、議論を通じて共通認識を得ようとする努力とプロセスが不可欠です。本学科では、英語の4技能(読む、書く、聴く、話す)に加えて、「考える力」を養います。この4技能を徹底して指導していますが、とりわけ高校生までの英語教育であまり鍛錬されることのなかった「聴く」、「話す」に力を入れています。そのため、すべての必修科目はネイティブ教員、あるいはバイリンガルの日本人教員によって英語で行われます。これによって、1・2年次の間に、読解力、作文力はもちろんのこと、スピーキング力とリスニング力が飛躍的に向上します。クラスはレベル分けされており、帰国子女はもちろん海外経験のない学生もそれぞれが目指す言語運用能力を磨くことができます。
 コミュニケーション能力とは、情報や考え方を吸収する力(input)に加えて、自分から情報やアイデアを発信する力(output)を意味します。本学科の授業の多くは、英語で書かれた学術的な本や論文、新聞記事を読んで理解し、あるいは映画やニュースを視聴します。学生は、英語の言葉だけでなく、さまざまな視点、価値観を自分の中に取り込み、英語でのディスカッションやプレゼンテーションを通じて、自分の意見を他者に伝える練習を繰り返します。たとえば、「人種問題」、「ジェンダー」、「移民問題」、「多文化主義」、「貧困問題」、「第二言語習得」、「異文化交渉」、「美術史と英語圏文化」、「グローバリゼーション」といったテーマについて議論します。この過程で、自分の価値観と矛盾する意見にどう対峙すればよいかが問われるので、語学力のみならず「考える力」も養われます。本学科で身につけたこういった能力を活かして国際機関で活躍する卒業生も多くいます。

2. カリキュラム

 
 具体的なカリキュラムは次のようになっています。まずは英語力をしっかり身につけてもらうために、1・2年次のための十分な語学必修科目が用意されています(1年次は週5コマ、2年次は週3コマ)。本学科の学生は、1・2年次で「イングリッシュ・スキルズ」という、4技能(読む、書く、聴く、話す)をバランスよく習得する授業を受講します。そこでは、具体的なテーマについての講義を聴き、資料を読み、議論し、作文し、プレゼンテーションを行うといった課題が与えられます。8つのクラスに分かれているので、教員が学生の名前を容易に覚えられるくらいの少人数教育が行われています。同様に、「英作文」も1・2年次必修科目です。この授業では、段落の書き方(paragraph writing)から論文の書き方(essay writing, research paper)まで、つまり学生のアカデミック・ライティングの技術が身につくまで、教員が丁寧な指導を行います。また、1年次開講の「英米文化入門」(週2コマ)は英語圏の歴史・社会・文化を学ぶための授業です。こうした科目を通じて、基礎的な語学力、英語運用能力を養います。

 また、2年次生が履修する語圏研究基礎科目は、語学の授業から専門研究に進む前段階として、必要と考えられる基礎的な知識を学べる授業となっています。「アメリカ社会」、「アジア太平洋地域研究」、「おとぎ話と精神分析」、「シェイクスピア」、「バイリンガリズム」といった英語圏の社会や歴史、文学や思想、言語の問題に関わるテーマを題材とした授業が行われます(これらの授業は英語か日本語で行われます)。3・4年次生になると学生は、自分の関心のある各専門研究コースを選択し、より深い知識を得ますが、それと並行して英語科目も履修します。「アカデミック・ライティング」、「ディスカッションとディベート」、「ビジネス・コミュニケーション」といった語学科目を受講することで、1・2年次で身につけた英語力をさらに高めることができます。「英語・英語圏研究科目」では、オーストラリアやインドといった英語圏の地域について学ぶことができます。

3. 留学について

 上智大学と協定を結んでいる海外の協定校(約160大学)に1年間留学することを「交換留学」といいます。英語学科の学生の間で人気の高い留学先は、主に「アメリカ合衆国」、「英国」、「オーストラリア」、「カナダ」ですが、韓国、中国、スペインなど英語圏以外の国への留学も増えています。例えば、イタリアに留学して、英語で授業を受けながら日常生活においてイタリア語を習得する、ということも可能です。留学先で取得した単位は30単位まで本学の単位に換算することができます。また、長期留学以外に短期留学制度もあります。たとえば、英語学科開講の「ケンブリッジ大学・サマープログラム」は3週間のコースですが、「イギリス文学」、「国際関係」、「ヨーロッパ映画」について学ぶことのできる本格的なアカデミック・プログラムです。また、ジャーナリズムについて学べる「オックスフォード大学・サマープログラム」もあります。

4. 教員免許状について

 上智大学ではどの学科でも、教員免許状(中学校教諭I種・高等学校教諭I種)を取得することが可能です。本学科(および外国語学部)は、これまで多くの優秀な教員を輩出してきましたが、英語科教員免許取得に直結するカリキュラムのため、無理なく教員免許が取得できます。

↑このページのTOPへ