2007年06月26日 10:01:44
インドネシアでは1970年代以降、原子力発電の導入についての調査がおこなわれてきました。特に1990年代に入り、ジャワ島中部のムリア半島においてインドネシア初となる原子力発電所の建設が計画され、その実施が現実味を帯びましたが、この計画は1997年の経済危機などの影響もあり、中断されました。 ところが2002年になって、再びこの計画が再開され、2008年-9年に入札、 2010年-11年に着工、 2016年-17年に運転開始とも言われています。しかしながら、インドネシアでの原子力発電所の建設は、操業における安全管理体制の問題、地震の危険性、巨額の建設費調達のために生じる新たな債務、住民参加など、さまざまな問題が指摘されています。 本講演では、インドネシアから地域の宗教指導者および NGO関係者を招聘し、インドネシアにおける原子力発電所建設の抱える様々な問題について議論を深めます。