Come See The Paradise
1990
Robert Colesberry
Alan Parker/
133
1936年。ロサンゼルスで日本人向け映画館を営む日系一世、ヒロシ・カワムラ(サブ・シモノ)の娘リリー(タムリン・トミタ)は映画館で働く元労働活動家のジヤツク・マクガーン(デニス・クエイド)と恋に落ち、両親の猛反対にもかかわらず、移民と米国市民の結婚を禁じた当時のカリフォルニア州法を避けるためシアトルに駆け落ちしてまで式を挙げた。娘ミニも生まれ幸福な生活を営んでいた2人だったが、ジャックが再び組合運動に深入りしてゆくのをリリーがやめさせようとした結果いさかいが起こり、リリーはミニを連れて実家へ戻ってしまう。そこへ降ってわいたような日米開戦、リリーの父はスパイの嫌疑を受けてFBIに連行される。やがて戦火の激しくなる中ジャックは徴兵され、日系人は収容所に強制移住となったため2人は離ればなれに…。やがて釈放されたリリーの父に対する周囲の視線は冷たく、日系人2世に対する忠誠心を問うアンケートに対してカワムラ家のチャーリー(スタン・エギ)とハリー(ロナルド・ヤマモト)は別々の答を選び、チャーリーは日本に強制送還、ハリーは米軍に志願する中、リリーは母(シズコ・ホシ)と残された家族の面倒を見るので精いっぱいだった。そこへ軍隊を無断で抜け出したジャックがリリーとミニに会いにやってくる。ついに2人の仲を許したリリーの父の説得で戻ってゆくジャックだったが、やがて逃亡の罪を問われ刑務所送りに。カワムラ家の苦難の日々はさらに続く。アイダホの農場に行っていたリリーの妹ダルシー(アケミ・ニシノ)は私生児をお腹に収容所に戻り、全てを失なって廃人のようになっていたリリーの父はついに自殺を選ぶ。そこへ追い打ちをかけるようにハリーの戦死の知らせ。悲しみに茫然となる母を抱え44年、やっと収容所から解放されたリリーは、いとこのいるカリフォルニアのいちご農園に身を寄せ、そこで終戦を迎える。そして戦争が終わって3年経った48年、前線から帰還したジャックは、苦しみの日々の記憶を胸にしたリリーとミニをしっかり抱き締めるのだった。
回想で綴られるこの物語は、強制収容所のあからさまな人種主義や自由と正義の追求という大義の下にしばしば潜む偽善を浮き彫りにしている。
Jack McGurn (Quaid) takes a job at a movie theatre in Los Angeles' Little Tokyo and falls for owner's daughter Lily (Tomita). They marry, but after the bombing of Pearl Harbor all JapaneseAmericans are interned. Told in flashback, the story offers a candid look at the racism implicit in the relocations and the hypocrisy that often lurks beneath the surface of the pursuit of liberty and justice for all.
映画/収容所/日系アメリカ人/ロサンゼルス/リトル・トウキョウ/第二次世界大戦
愛と哀しみの旅路
アメリカ