研究会・講演会など

著者と語るシリーズ『American Sutra』を語る

報告 Duncan Ryūken Williams先生招き著書あるAmerican Sutra: A Story of Faith and Freedom in the Second World Warについていただきまた。
本書の出発点となる物語とて、カリフォルニアに移住た日本人一家の体験が語られます。パール湾攻撃の数週間後、国家の安全脅かすものと考えられていた仏教の寺院との関わりについてFBIから尋問受けたことがきっかけとなり、一家の父親はアメリカへの忠誠表明するために日本に関連する所持品すべて燃やたが、最も大切にていた仏教の経典だけは箱に入れて土に埋めまた。このようにアメリカ政府の抑圧により埋められてまった歴取り戻すのが本書の試みある先生は話ます。
仏教がアメリカの価値観にそぐわないと考える政府により、仏教の寺院が監視下に置かれるとともに、多数の日系アメリカ人が突然の移住余儀なくされ、1942年からは強制収容所に収容されます彼らは有刺鉄線の内側も信仰維持続けていまた。政府の介入がありながらも仏教は再創出されていたのす。当時ルーズベルト大統領が唱えた「4つの自由」の一つが宗教の自由たが、その一方政府はアメリカへの忠誠心確認するため尋問行い、キリスト教徒と仏教徒評価に差が生じていたという事実がありまた。自由という理想の裏は政府がアメリカ人らようとする現実があったのす。
本書は、迫害された日系アメリカ人による仏教の実践や宗教観だけはなく、アメリカの理想がいかに確認されていたかという点にも迫り、宗教の自由というアメリカの歴史の転換点となる道切り開いたのが仏教徒だったこと明らかにていることが分かりまた。
質疑応答は、他のアジア系仏教徒がどのような扱い受けていたか、仏教がアメリカに渡ることどのように変化たかなど、学生からの質問が多く寄せられまた。
(報告:英米文学研究科博士後期課程 三原里美) 参加人数:約100名
テーマ  著者と語るシリーズ『American Sutra: A Story of Faith and Freedom in the Second World War』を語る
日時  2019年5月8日(水)17:20-19:00
場所  上智大学6号館6-301教室
使用言語  英語
講師

Duncan Ryūken Williams (Professor of Religion and East Asian Languages and Cultures, University of Southern California)

参加自由・申込不要
190508 Duncan