報告 |
2017年11月6日にデイヴィッド・グリーンバーグ教授(Professor David Greenberg, Rutgers University)にお越しいただき、同名のご著書の内容をベースに、“Republic of Spin: An Inside History of the American Presidency” という題名でお話しいただきました。ご講演では、まず①大統領たち、②“spin doctor” と呼ばれるスピンコントロールの一連の専門家たち、③スピンコントロールに関する批評家たち、という3つの柱が示されました。そして、スピンコントロールが顕著になった20世紀以降の歴代の大統領の中から、特にT. ルーズベルト、クーリッジ、トルーマン、アイゼンハワー、カーター各大統領らを例に、彼らがどのようにスピンコントロールを行い、自らが信頼できる人物であるという印象を与え、民衆の心を掴もうと心を砕いていたかが明らかにされました。ご著書ではオバマ大統領までしか扱っていらっしゃいませんでしたが、ご講演の中では先の2016年大統領選にも触れ、トランプ大統領の言動についてもスピンコントロールという観点から分析がなされました。質疑応答では出席者側から様々な質問がされ、活発な議論が行われました。これまで、写真・ラジオ・テレビと技術の発達に伴い様々な広報媒体を通してスピンコントロールがなされてきましたが、インターネットやSNSの普及により、今後どのような方法で大統領たちが広報活動を行うのかが注目されます。(報告者:高田ひかり、文学研究科英米文学専攻博士前期1年) |
テーマ |
Republic of Spin: An Inside History of the American Presidency |
日時 |
2017年11月6日(月)18:00-19:30 |
場所 |
上智大学図書館7階721A アメリカ・カナダ研究所内 |
使用言語 |
英語 |
講師 |
David Greenberg (Professor of History and of Journalism & Media Studies, Rutgers University)
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対象 |
大学院生・教員 |
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