研究会・講演会など

【ソフィア・シンポジウム】メイド・イン・ジャパンのグローバルヒストリー:工芸品とテロワール産品からみた交易の文脈と場

日時 2024年12月8日(木)10:00~18:00
場所 上智大学四ツ谷キャンパス中央図書館9階921号室  対面形式(Session 3のみZOOMでもご参加いただけます)
※学外の方は中央図書館入館の際、受付にお申し出ください。
使用言語 日本語・英語併用(同時通訳等はありません)
明治期から昭和期にかけて、日本が世界市場にメイド・イン・ジャパンを輸出するには、大幅な発想の転換と文脈・場づくりが必要でした。この会議では、工芸品や緑茶をはじめとしたテロワール産品に注目し、日本製品の輸出においてどのような概念の転換、展示方法の変革、価値評価の見直しが行われたかを探ります。また、輸出を支える場の形成について、ローカルな次元で、産地がどのように変容したのかを考察します。同時に、グローバルな次元での人の移動やネットワークが、メイド・イン・ジャパンの形成に与えた影響についても示します。美術史、建築史、経済史、地理学、文化人類学の専門家が登壇し、日本の貿易品史を新たな視点から提示することを目指します。
お申込み https://ssl.form-mailer.jp/fms/2788829d572967よりお申し込みください。(申込締切:12月6日13時)
参加費 無料
プログラム 10:00-10:05  開会のあいさつ 飯島真里子(上智大学)

10:05-10:15 趣旨説明 杉浦未樹(法政大学比較経済研究所)

10:15-12:45 セッション1「分類と陳列 Classification and Display」  工と芸の文脈(対面)

チェア: 後藤浩子(法政大学)

井戸美里(京都工芸繊維大学)「室礼としての「美術」「工芸」―万国博覧会の日本館を中心に―」
三宅拓也(京都工芸繊維大学)「「メイド・イン・ジャパン」を目指して:農商務省商品陳列館における展示の諸相」
見浪知信(桃山学院大学)「輸出振興における工芸と雑貨の分類」」
山本真鳥(法政大学)「民藝を位置づける」

コメント: 加藤幸治(武蔵野美術大学)

13:35-15:35 セッション 2 「産地 Terroir 」 緑茶産地の変容(対面)

チェア:早坂由美子(法政大学 比較経済研究所)

赤松和寿江(京都工芸繊維大学) 「宇治茶産地におけるメイドインジャパンの文脈:テリトーリオとテロワールから読む」
Robert Hellyer (ウェストレイク大学)「19世紀の日本茶とアメリカ市場」
杉浦未樹(法政大学比較経済研究所)「1920年代以降の日本茶輸出産地」

コメント 上杉和央(京都府立大学)

15:50-17:50 Session 3 「Mobility 移動」Transregional Networks at Play(対面・ZOOM)

Chair: Keiko Suzuki (Ritsumeikan University)

Martin Dusinberre (University of Zurich) “Trade not People: how Japan was made in 1890s Queensland”
Mariko Iijima(Sophia University) “Reinventing Made in Japan. A Case from Hawaii Kona Coffee”
Kjell Ericson(Kyoto University) “Where is a “Japanese cultured” pearl made, and by whom?”

Comment: Hidekazu Sensui (Kanagawa University)

17:55-18:00 閉会のあいさつ

共催 ソフィアシンポジウム
上智大学アメリカ・カナダ研究所
法政大学比較経済研究所
国際共同研究加速基金(2020~2025)(19KK0015)