参加者 | Christine de Matos(ノートルダムオーストラリア大学上級講師)、Rowena Ward(ウーロンゴン大学上級講師)、Mark E Caprio(立教大学名誉教授)、小塩和人(上智大学教授)、Bettina Blum ( パーダーボルン大学リサーチ・アソシエート) |
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日 時 | 2022年9月20日(火)15:00-17:00 |
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ラウンドテーブルディスカッションを公開中 |
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報 告 |
本座談会では、ドイツ研究財団DFG(BL 1691/2-1)の助成による、占領下の日本とドイツを行き来する人々の国家を超えた移動に関する研究プロジェクトについて議論した。その中には、占領下の日本とドイツで、占領軍兵士とその家族のために建設・取得された居住区である「私的領域」の現場で発生した文化的経験の検討も含まれる。このプロジェクトは、家庭内や非公式な空間で強化されたり侵されたりする文化的・個人的境界線の定義と意味を掘り下げるという点で価値がある。従来の占領研究は、主に国家の「再建」、政策決定、法的問題、メディア/検閲、教育「改革」、文学や映画の話題といった領域を扱っている。また、占領下の日本やドイツにおける軍人・軍属とその家族の住宅事情や日常的な体験については、一般に無視された形で、国家的な枠組みで研究されているものがほとんどである。進駐軍住宅の歴史と文化的経験を探ることは、占領期研究、冷戦文化研究、ジェンダー研究、環太平洋研究、ポストコロニアル研究などの間で議論を引き起こすだろう。そして、近年のトランスナショナル研究やポストコロニアル研究は、個人、国家、組織、集団の主体性を強調する多様な主体の多国籍な活動を包含する貴重な枠組みを提供するだろう。 | |
ラウンドテーブルディスカッションに先立って下記の通り3日間に渡るワークショップも行われ、各研究者が現在の研究状況を交換し情報を共有した。
ワークショップ 1 :9月15日(木)12:30-18:00 また防衛省・自衛隊施設、英連邦戦死者墓地、米軍ハウス(福生・入間)、接収建築(新宿)等のフィールドワークも行った。今後論文・研究展示・共同研究などでも成果を公表予定である。 |
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共 催 | 国際交流基金. ドイツ研究振興協会(DFG) |
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参加費 | 無料 |
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使用言語 |
英語 |