研究会・講演会など

【報告】研究会 「風景画に見るトランスパシフィック・アメリカ」

報告 本年度第一回目の学術研究特別推進費企画では、研究メンバーの小塩和人教授(本学外国語学部)が「風景画のトランスパシフィック・アメリカ」というタイトルで発表を行いました。本発表では、自然を主題とした「風景画」から「越境性」を読み解いていきました。具体的には、19世紀後半から20世紀初頭にかけて日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアの風景を描いた数々の絵画を取り上げ、自然と人間社会、外部者と先住民の関係を比較検討していくとともに、それらの作品の連関性にも注目していくことで、テーマ、技法、画家などが持つ重層的な越境性を明らかにしていきました。「風景画を通して見るアジア太平洋地域」というこれまでにない斬新な視点からアメリカ史研究を越境する試み、非常に興味深い内容でした。(主催:上智大学学術特別推進費「太平洋世界のグローバル・ヒストリー:アジア、北米、島嶼地域を繋ぐ多方向性の移動とネットワークの形成」(代表:飯島真里子))
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講師 小塩 和人 (上智大学 外国語学部 教授)
日時 2017年4月13日(木)17:00〜19:00
場所 上智大学中央図書館L-721A アメリカ・カナダ研究所