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第20回研究会報告

日時:2004年6月12日(土)9:45-11:15
場所:東京大学駒場キャンパス(8号館4階405会議室)
出席者:10名

1. 事務連絡・情報交換

(1)事務局から出席者に『ジャウィ文書研究会ニューズレター』第11号を配布した。すべての会員に対してメーリングリストを通じてPDF版のニューズレターを配布する予定である。

(2)奥島美夏氏より,東南アジアのアラブ人ネットワークに関するプロジェクトをテーマにトヨタ財団に研究助成の申請をおこなったとの報告があり,プロジェクトの具体的な内容についての議論がなされた。最後に,このプロジェクトを研究会の中心的な活動と位置づけることで意見が一致した。

(3)都合で出席ができなかった見市建氏からは,イスラーム急進派ネットワークの研究の必要性についての説明文章が送付されたので,奥島氏がこれを読み上げ,内容について議論がなされた。急進派についてはアラブ人ネットワークという大きな流れの一部として位置づけるべきであるという点で意見の一致をみた。

(4)川島緑氏から,ジャウィ文書分布範囲地図を作成中であり情報を求めているとの説明があり,情報交換がおこなわれた。

2. 資料紹介

山口裕子氏より,現地調査をおこなった南西スラウェシのブトン文書の内容についてニューズレター第11号の記事にそって紹介があった。ニューズレターには掲載されていない資料の紹介もあった。

3. テキスト講読の今後の方針について

新井和広氏よりテキスト講読の材料として推薦があったジャウィ文字雑誌「Al-huda」 のコピーを配布した。これは1930-31年にアラブ人が発行した総合誌である。このテキ ストを電子的に配布し,有志による講読を進めることを確認した。

4. 今後の活動

次の第21回研究会は,助成申請の結果が明らかになるまでは,12月11-12日に京都大学 時計台記念館で予定されている第72回東南アジア史学会研究大会の前後の日程にあわ せて開催する予定である。

(文責:青山 亨)