研究会・出張報告(2008年度)

   研究会

共催:東洋文庫拠点
日時:2009年2月5日(木)10:00~15:00
場所:東京都千代田区四谷1-8-6、ホリナカビル302号室、スター会議室

概要:
 Nurtawab氏、茂木氏が、目録データ入力作業の過程で遭遇した様々な問題点を指摘し、図書館学の立場から柳谷氏が解決方法を提案したり、参加者が意見交換を行なった。目録作成作業の進展状況に基づいて役割分担とスケジュールの再検討を行ない、目録データ入力、校正、他のデータベースとの照合、コーディネーションなど、各作業の担当者を確認した。
 Fathurahman氏より、カイロで発行されたマレー語・インドネシア語キターブも収集対象に含めるという提案がなされた。カイロは、歴史的にマレー語キターブ出版拠点のひとつであり、カイロで出版されたキターブは、中東と東南アジアの間でのイスラーム知識の伝達状況に関する重要な資料である。そこで、可能ならばカイロで出版されたキターブも収集することにした。限られた費用と時間で効率的にカイロで収集活動を行なうためには、カイロのインドネシア人イスラーム知識人や出版関係者の間に伝手を持ち、アラビア語に熟達した人物が担当することが望ましい。そこで、Fathurahman氏に担当してもらう方向で調整を行なうことになった。
 2009年秋または冬にキターブ目録に関するワークショップを開催して中間報告を行い、翌2010年のシンポジウムでキターブ収集・目録作成の成果を発表する方針を確認した。
 (新井和広、川島緑)