研究会・出張報告(2008年度)

   研究会

共催:東洋文庫拠点
日時:2008年9月12日(金)10:00~15:00
場所: 上智大学2-630a号室

概要:
1.目録入力データ校閲・米国議会図書館書誌データとの照合作業に関する打ち合わせ
 入力済みのキターブについて、上記作業の進展状況と問題点について担当者が報告を行い、解決方法について意見交換を行った。主な内容は以下の通り。
 (1)アラビア語データ校閲を担当した新井氏より、アラビア文字転写の方法、ジャウィ表記転写の揺れ、アラビア語・マレー語が混在する場合の表記方法等について問題提起が行われ、柳谷氏より、図書館学の立場からのこれらの点について説明が行われ、参加者の間でこれらに関する基本原則を確認した。フォントはTimes New Roman ver.5.0以降を使用することになった。また、スンダ語表記については、スンダ語専門家に確認してもらうこととした。
 (2)ボックス1のキターブについて、茂木氏が米国議会図書館書誌データとの照合作業の結果を報告した。米国議会図書館書誌データに該当しないキターブが多数あり、これらについてはBritish Library, NACSIS等も用いて著作の同定を試みることになった。
 (3)ボックス2のキターブの一部について、川島が米国議会図書館書誌データとの照合作業結果を報告した。類似の著者名、著作名が多いが、必ずしも同一かどうか判断しにくいことが報告された。これらについては、確実に同定されたもののみ採用することになった。
2.目録作成の作業内容・スケジュール・役割分担を確認した。
3.2009年1~2月にオマン氏、ヌルタワブ氏を招聘し、キターブに関するワークショップを開催するとともに、目録入力作業を継続してもらうことを確認した。両氏招聘時までに入力済データの校閲、および、米国議会図書館書誌データとの照合をできるだけ進めることとした。
 (川島緑)