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ワークショップ「戦前期日本とアジアのムスリム」

日時:2009年7月4日(土)14:30-18:00
会場:上智大学四谷キャンパス2号館6階630A会議室
報告
1.松本ますみ(敬和学園大学)
  佐久間貞次郎の「回光」と上海ムスリム:1920年代中国イスラーム新文化運動の一側面
2.小林寧子(南山大学)
  「南洋の回教」と日本人ムスリム:日本の対イスラーム工作の展開と帰結

討論者
1.重親千左子(兵庫大学非常勤講師)
2.小村明子(上智大学大学院)

(ワークショップの趣旨)
 9.11以降、東南アジアを含め、イスラーム研究が脚光を浴び、研究資金や研究の機会がふえ、研究者層 が拡大しつつある。我々の行なっているイスラーム地域研究やイスラーム研究は、日本人のイスラーム認識、 国際機関のイスラーム地域に対する政策形成、および、イスラーム地域の社会や人々にどのような影響を与えるのだろうか。この研究会では、日本と地理的に近く、歴史的にも関係の深い 中国と東南アジアをとりあげ、戦前期日本のイスラーム認識と政策の一側面を明らかにし、それが現地のイスラーム運動やムスリムに与えた影響を検討し、戦前期日本の イスラーム研究の貢献と問題点を考える。それを通じて、今日の日本におけるイスラーム地域研究やイスラーム研究のあり方を考える。