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大学間連携等による共同研究「アジア・アフリカにおける諸宗教の関係の歴史と現状」では、2018年度第3回目の研究会を下記の要領で開催します。

本共同研究は上智大学イスラーム研究センターと早稲田大学イスラーム地域研究機構が共催する連携事業であり、アジア・アフリカを対象地域として、 イスラームと他の宗教との比較や関係の分析を目指します。今年度は、毎回研究会ごとにテーマを設け、それに沿って異なる宗教や地域の事例を比較します。 第3回目の研究会では「悲」をテーマとして、インド密教、インドネシアの津波、イスラーム神秘思想の事例についてそれぞれご報告いただきます。また、 研究会終了後には懇親会も開催します。皆様のご参加をお待ちしております。

*会場準備の都合上、ご出席いただける方は前々日までに下記のアドレスまでメールをお願いいたします。また懇親会にご参加される方はその旨も事前にお知らせください。


日時:2019年2月9日(土)13 :00-18 :00
会場:上智大学 市ヶ谷キャンパス研究棟6F会議室
(JR中央線、東京メトロ有楽町線・南北線、都営地下鉄新宿線市ヶ谷駅 徒歩5分 または東京メトロ有楽町線麹町駅 徒歩5分)
*四谷キャンパスではございませんのでご注意ください。門を入ってすぐ右手の建物です。また、エレベーターは5階までとなっておりますので、 その先6階へは階段をご利用ください。

テーマ:「悲」から見たアジア・アフリカの諸宗教
生を営むなかで、人間は苦しみを避け喜びを希求する。しかしながら、様々な困難は彼らに“悲”の感情をもたらす。言い換えれば、悲の感情は 通常の人間生活において不可避である。こうした人間の悲哀を契機としながら、超越的存在からの救済や開悟がもたらされ、他者の悲へ寄り添う機会が生まれる。 本研究会では、アジアやアフリカ地域の宗教を研究対象とする三人の発表者が、「悲」という視点から研究発表を行う。そのうえで、「悲」がいかなるかたちで 人間の営みとしての宗教現象と関わっているのかについて、議論を深める。

プログラム:

13:00-13:30 開場、開会、趣旨説明

13:30-14:30 澤井真(京都大学)
「悲から出でる喜び―イスラームの神秘思想家たちの語りを通して」
要旨:イスラームの神秘思想家であるスーフィーたちにとって、苦悲の感情は自らの霊的修養のなかで重要な位置を占めている。それは、これらの生や 感情の消極的側面が、神的合一へ到る道程において不可避なものだからである。本発表では、彼らのテクストを紐解きながら、神秘主義における悲の意味に ついて考えたい。

14:40-15:40 菊谷竜太(京都大学白眉センター)
「インド密教における悲愍の実践―ジュニャーナパーダ流における「完全なる悲愍(thugs rjes rgyas ba / snying rje yongs gang: *karuna- / krpa-paripurna)」をめぐって」
要旨:衆生・法縁・無縁の三つの悲愍(karuna / krpa)がインド密教においてどのように解釈され実践されたのか、ジュニャーナパーダ(8世紀), ヴィタパーダ(9-10世紀),ヴァーギーシュヴァラキールティ(10世紀)の著作を中心に検討したい。

15:50-16:50 福田雄(東北大学東北アジア研究センター)
「悲しみと向き合うための技法―インドネシア・アチェの津波記念行事を事例として」
要旨:現代社会は災禍のもたらす悲しみや苦しみといかに向き合うことができるのだろうか。本報告は、スマトラ島沖地震(2004年)の最大の被災地である インドネシア・アチェの記念行事を事例としてとりあげ、上記の問いを検討する。

17:00-18:00 総合討論

18:30- 懇親会





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