About 研究科概要
沿革
グローバル・スタディーズ研究科は、1913年にカトリック・イエズス会の要望のもと創設された上智大学の国際的・人道的な理念、すなわち人間としての尊厳、平等と社会正義、文化の多様性、運命共同体としての全人類への責任を共有しています。
上智大学は、外国語教育、国際関係論・地域研究、日英両語を用いて行うバイリンガルプログラムの実施、外国人留学生の受け入れを先駆的に行い、建学当初から日本の高等教育の国際化を牽引し続けています。今日では、多様なバックグランドを持つ教員と学生とともに、高水準でありながら中規模を保つ研究教育機関としての地位を築いています。また、本学は日本政府文部科学省が推進する「スーパーグローバル大学」の支援をうけており、大学教育の一層の国際化をすすめています。
グローバル・スタディーズ研究科の構想は、1999年、当時の国際関係論と地域研究の教員有志の間で始まりました。人文・社会科学双方における方法論的ナショナリズムを乗り越えるグローバル・スタディーズという新興の研究領域に、現代世界で生じる諸現象の複雑さを包括的に理解するための可能性を感じたのです。2002年に、「地域立脚型グローバル・スタディーズの構築(AGLOS)」として文部科学省21世紀COEプログラムに採択され、新研究科設立のための一歩を踏み出しました。
グローバル・スタディーズ研究科は、それまで独自に研究をおこなってきた、国際関係論専攻、地域研究専攻、グローバル社会専攻(前・比較文化専攻)の3専攻を組み合わせ発展させた研究科として2006年にスタートしました。各専攻の国際的評価と研究機関としての70年を超える経験は、研究科のその後の発展の礎となっています。2021年には、研究科は新たに「国際協力学専攻」を加えた4専攻体制で更なる飛躍を目指します。