英語で学ぶ
英語開講科目
総合グローバル学部では、日本語の他に英語でも専門の科目を開講しています。英語プログラムSPSF(次項参照)で学ぶ学生や、他学部の学生と交流する機会にもなります。読む、聞く、話す、書くといった英語のスキルを伸ばしながら、国際情勢からある地域の文化まで、日本語でも英語でも学んでみましょう。
なぜ英語で学ぶのか
英語は、グローバル・イングリッシュとして、世界でもっとも多くの人が話す言語です。その数は、英語を母国語とする人の約4倍の15億人、割合にして地球全体の人口の約20%にあたるともいわれます。わたしたちが日常的に利用するインターネット、ソーシャル・メディアでも、英語の割合が多くを占めています。海外に行って会話をするとき、興味のあることを調べてみるとき、日本語や他の言語に加えて英語も使えたら、受け取る情報も、皆さんが伝える対象も広がっていくことでしょう。
FGSには、英語科目を積極的に履修し、国際関係や地域研究の知見を深める学生が沢山います。高校までは日本語で授業を受けてきたから、講義を聞くことも、授業中に発言をすることも自信がないという学生もいます。大学の授業で鍛えましょう。英語との日本語の報道で、関心のあるトピックについて、異なる議論があるかもしれません。どう違うのでしょうか。それはなぜでしょうか。このようなことを考えながら、英語での授業参加の仕方を身につけ、在籍中・卒業後に留学をしたり、英語を使ったボランティアやインターンシップに挑戦する学生もいます。
英語でアカデミック・スキルを伸ばす
大学で学ぶ際には、日常会話にとどまらず、英語でアカデミック・スキルを伸ばしましょう。学術の世界では、わたしたちが持っている知識を広げるための考察が絶え間なく行われます。知識の円(circle of knowledge)を内側から少しずつ押し広げる、あるいは知識の木を大きくするようなイメージです。英語での議論に参加し、自分の街の課題から地球規模課題まで、一緒に考えていきましょう。
言語習得は日々の積み重ね
言語習得一般にいえることですが、英語の科目をひとつ履修しても、すぐに語学力が向上するわけではありません。日々の積み重ねが大切です。興味のある話題について積極的に英語で本を読んだり、ポッドキャストを聞いたり、日記を書いてみたり、英会話のサークルに参加してみましょう。上智大学には、英語やその他の言語を話す学生や教員が沢山います。大学内でも積極的にコミュニケーションをとりましょう。大学にいるからこそアクセスできる図書館の本や電子ブック・電子ジャーナルを読み、英語の議論に触れましょう。
英語による学位プログラムSPSF
FGSには、英語による学位プログラムSophia Program for Sustainable Futures (SPSF)があります。受験生は、日本語コースとは異なる入試の日程・プロセスを経て、9月に入学します。SPSF生は、英語で、サステナビリティを中心に、SPSFに参画する6学科(FGS、経済学科、経営学科、社会学科、新聞学科、教育学科)の科目を学びつつ、所属学科で自身の研究を進めます。
サステナビリティとは
サステナビリティは日本語で持続可能性と訳されるため、ずっと続いていくこと、続けていくことが中心に捉えられがちです。しかし、語源辞書によれば、sustainのもともとの意味は、「下から支える」です。地球の環境やわたしたちを含む生物が、縁の下の力持ちとして地球を支え続けられるよう、学生は、FGSで多角的な視野を養います。
多様なバックグラウンドを活かす
SPSFの学生の中には、ずっと日本で学んでいた人、何年か日本国外で生活していた人もいれば、はじめて日本に来た留学生もいます。こうした違いを活かして、例えば「エコ」の考え方から歴史学習まで、同じテーマについて、異なる国でどう学んだかを話し、お互いに新しい発見をすることもあります。日本の当たり前について、驚きをもって学ぶ留学生も一緒に勉強しています。多様なバックグラウンドを学びのきっかけにしていきましょう。
少人数学習
大学の講義というと、学生はみな教員の方を向き、教員が教科書を片手に難しい用語や理論を話すのを聴く、というイメージがあるかもしれません。SPSFをはじめとする英語の授業は、比較的少人数でおこなわれるため、授業の中で学生同士で意見交換をしたり、グループワークでひとつの成果を出したり、グループ・プレゼンテーションを準備し、発表するといった機会が多くあります。
学生同士でやり取りをする中で、効果的な情報収集の方法、プレゼンテーションの構成や、成果のまとめ方を学生と学生の間で学んでいきます。
クラスメイトの発表に対して、単に褒める、あるいは批判するだけではなく、どうしたら発表の内容をさらに前に進めることができるかを、聴いている学生も一緒に考える、建設的な議論がなされる環境づくりがなされています。
高学年になると、ゼミや卒業論文・卒業研究で個人研究を行います。今まさに課題となっているデジタル技術、外交、気候変動、若者の政治参加など、学生は、自分の研究課題と異なるクラスメイトの議論にも耳を傾け、切磋琢磨しながら、時にはグループ・プロジェクトを実施しながら、社会的、政治的、経済的、文化的課題の研究に取り組んでいます。